小児科 すこやかアレルギークリニック

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心がけ次第
2013年08月19日 更新

お盆休みの週が明け、通常通り診療している医療機関も多いと思います。

私は、まだイギリスにいます。そろそろ帰って診療したいのですが、21日に帰国する予定のツアーなので、自分だけ帰る訳にいきません。患者さんにご迷惑をお掛けしていると感じつつも、もう少し患者さんに、そして私自身にも我慢が必要かと思います。

今回は、隠そうとも思いませんが、全くのオフであり、診療とは関係ありません。イギリスの観光地を両親を連れて周るツアーに参加しています。行った名所の画像も今度アップしようと思っています。

通常の私の生活は、朝から晩まで診療し、家に帰って寝て、夜な夜な起きて仕事をしてまた診療というパターンです。今回は、観光してホテルに帰ってくる繰り返しですから、時間は取れると思っていました。帰国間もない24日に食物アレルギーの講演が入っており、いつもと少し違うストーリで話をしようと思っており、スライドを作り直そうと思っていました。

ところが、なかなか進みません。年を取ってきた両親を気遣い観光地を回るので、多少の気疲れもあるのかもしれません(汗)。ツアーの参加者の多くがシニアなので、どっぷりと海外旅行を謳歌されています。他人のせいにしたくはないのですが、こういう雰囲気の中で講演の準備をひとり頑張るのは結構しんどいものがあります。

それなりに歩き回った上で、私はお酒も弱いのですが、ディナーに地元のビールを飲んでホテルに戻ると、少し酔っぱらってじきに寝てしまいます。普段あまり歩いていないため、足にやや疲労感が残っています。割とゆったりした日程のツアーではありますが、疲れは感じています。

普段の診療に専念する日々もそれなりに疲れます。その上で毎週講演の連続もこなしています。私にとって日々の方が疲れるはずだと思うのです。

慣れない異国で気疲れがあるということと、当たり前のことですが、海外旅行を楽しむモード100%の参加者の雰囲気に飲まれてしまって、それでこちらに用意していた仕事ができないのかなと思っています。

結局は、自分の意志の弱さがそうさせているということなのでしょう(涙)。

先日、近隣の医療機関の夏期休暇の始まりが一定していないこともあり、普段は他院にかかっているんだけれど、休診のために当院を初診された患者さんが何人も来られた日がありました。

なかなか症状が改善せず、何かきっかけがあれば医者を代えようと思っていた方々だったのかもしれませんが、3~4人はぜんそくが見逃されていました。同じ医院さんにかかっていた患者さん方で、敢えていいますが、「おそるべき誤診率」と言えましょう。

患者さんは、近いなどの理由で“かかりつけ”と信じて何も疑わずかかり続けている訳ですが、こんなことも実は意外とあるということです。

今回、海外旅行中に雰囲気に飲まれて?仕事がなかなか進まないという、自分の弱さを話をしましたが、これは旅行中に限らず、日々の診療で毎日同じような生活をしていると、「風邪が長引いている」と思い込んでしまい、平気でぜんそくを見逃すということはあってもおかしくないと思っています。いや、実例を挙げたように結構繰り返されています。

私も「真の完璧」とはほど遠いとは思いますが、アレルギーを専門にしているためか、咳でも下痢でも湿疹でも症状の改善が悪く長引けば、「自分の診断や治療が間違っているのではないか」と考えるようにしていますし、そういう考えが染み付きつつあります。これってアレルギーに限らず、とても大切な姿勢かと感じています。

診療のレベルは医師の心がけ次第でどうにでも変わる、それは残念ながら事実でしょう。

日々努力され、頭の下がる医師もいる中で、そうでない医師もいます。いわゆる「企業努力」をしていないようなところもあるようです。三ツ星レストランじゃないですが、星3つの医院もあれば、星1つも与えられない開業医もいるということです。

今回の旅行で、自分の意志の弱さを再認識した訳ですが、これを機会により真面目に、気持ちを強く持たならなければと思っています。患者さんに信頼される小児科医であるためにもです。

日本は猛暑が続いているようですが、患者さんであれば「自分のかかりつけ医は大丈夫だろうか?」と考えてみていただきたいと思っています。