ここのところ、複数件の負荷試験を連日のように行なっています。
負荷試験の予約が入っていないと、1日張り合いがないのですが、そういう意味では充実していると思っています。
子どもの3大アレルゲンは卵、牛乳、小麦ですが、食物アレルギーは乳幼児に多いため、卵と乳、小麦を除去しなければならないお子さんが多いことを表します。
一方、ピーナッツやエビ、ソバなどは大人でも見られるアレルゲンでありますが、もちろん子どもにも見られます。大人でも食べられないため、子どもも永きに渡って除去しなければならないこともあります。最近は、魚卵の頻度も増えているとされます。魚卵もいくつかありますが、生で食べることの多いイクラが問題になりやすいと思います。
先日、イクラの負荷試験をやりました。
別のお子さんですが、開院してまもない頃、確か2歳頃にイクラで蕁麻疹が出て、その子が6歳になり、昨日の話じゃないですが、今度小学校に上がるためイクラが食べられるのかどうか調べてみたいということで受診されています。
その時はより慎重にしたいと思ったため、イクラの1粒を食べずに舐めてすぐに出してもらうことから負荷試験をスタートしたのですが、たったそれだけで口の周りに蕁麻疹が出てきてしまいました。こういう経験をすると、イクラは治りにくいという印象を持つことになります。
話は戻りますが、先日負荷試験をやったお子さんは、以前はアレルギー検査が少し高かったのですが、最近の検査ではクラス2まで低下していました。2年前に負荷試験をやった時に蕁麻疹が広がり、ステロイド薬を内服しています。今回は検査の数値が下がってきたこともあり、2年経って、また負荷試験をやろうということになりました。
「ダメなんじゃないか」と思いつつも、検査の数値が下がっており「行けるんじゃないか」という気持ちも交錯します。結果を書いてしまいますが、実は何も起こりませんでした。イクラアレルギーを克服したようです。
イクラアレルギーは治りづらい印象を持っていましたが、私の考えも「治ることがある」とインプットされました。「治らないもの」と諦めていたら、今回の負荷試験の実施はなかったはずで、「諦めなくて良かった」と本当に思います。
また、これも先日アーモンドの負荷試験を行ないました。この子も2年前にアーモンドを使った負荷試験をやっており、軽くですが症状が誘発されてしまったため、除去して頂いていました。
「いつかリベンジの負荷試験をやりましょう」と言っていたため、やはり2年経ち、アーモンドで負荷を行なう運びとなりました。今回も、何も症状は起こりませんでした。
治りづらいアレルゲンも、2年経てば治るというつもりはありません。きっとこの2人は、たまたま2年の歳月を経て食べられるようになったと言うことなのでしょう。
ただ、言いたいのは「決して諦めてはいけない」ということです。
親御さんは「この子は一生除去を続けなければならないんだ」と決めつけてしまうことは避けて頂きたいのです。
特にイクラのお子さんはアレルギー検査が低下しており、「もしや食べられるのでは?」と思ったのであり、アレルギー検査の数値が下がるということは、除去を見直す良いタイミングなのだろうと思っています。
毎年のように負荷試験をやる必要はないでしょうが、時折アレルギー検査をして、虎視眈々?と食べられることを願うという姿勢は大切だろうと考えさせられた2件の“2年前のリベンジ”でした。


