K市のアナフィラキシーショックの報道がなされて、初めての診察の日でした。
早速患者さんとの会話の中で、そのことが話題となっています。今回の患者さんは、私の診ているお子さんなので「許せない」という気持ちが一層強いです。と同時に、親御さんもそう希望されているのですが、これを教訓とし、二度とこんなことが起きないようにしなければと思っています。
そのため、新聞記事を拡大コピーして院内に掲示しています。また、エピペンを持っている患者さんには、それを園や学校にもこういう誤食事故があったことを知らせてもらうようにしています。
当院では、食物アレルギーに力を入れており、お子さんを守るのが仕事ですから、繰り返さないように何とか働きかけなければと思っています。「現場」は学校ですから、学校職員に誤食時の対応を覚えてもらわなければなりません。
先程も言った通り、昨日だけで何人かの患者さんとこの事故について話をしました。少しは情報が得られるものです。私も学校や教育委員会のことはよく分からないのですが、教育長という役職がトップのようです。銀行でいう頭取という感じでしょうか。
学校では、食物アレルギーの誤食事故のほかにノロウィルスなどの食中毒といった事故も起こり得るのですが、教育長が「そういった事故があれば公表していこう」という方針を立てていたと言うのです。
ところが、事故があって2か月近く経ってのマスコミによる報道というのは、言っていることとやっていることが違うことになります。
この学校では、食物アレルギーのことをほとんど理解しておらず、重症な卵アレルギーのお子さんを預かっていました。それは食物アレルギーの頻度が増しているため、よくあることかもしれません。卵アレルギー児にケーキを与えてしまった。これもミスですが、この学校に特有のことではないと思います。一番悪質なのは、親御さんから救急車を呼んでくれと言われたにもかかわらず、救急車を呼ばなかったこと!!。
これも敢えて言いますが、教育委員会の説明では、担当者が気が動転して救急車を呼ぶという頭が働かなかったというようなことを言っているようです。果たして本当でしょうか?。私は全く信用できません。詳細を書き過ぎると角が立つので書きませんが、私は苦しい言い逃れだと思っています。
申し訳ないですが、言い逃れなんてしているうちは、まともな研修なんてできないと思います。教育委員会が申し開きのできないくらいの有り得ないミスを犯した訳ですから、変な反論をするヒマがあったら、食物アレルギーの知識をひとつでも身に付けるようにしてもらいたいものだと思っています。
K市とは食物アレルギーに関しては、私がほぼ全面的に協力していたつもりです。この誤食事故があったのは8月末のことでしたが、それ以前から11月20日に食物アレルギーの研修会をやる予定になっていました。
昨日は、そのことについてのメールがK市からありましたが、誤食事故の記載はありませんでした。裸一貫からやり直すつもりがあるのならば、教育委員会から私に事故の経過を説明し、新たに協力をお願いしたいと連絡があってもおかしくないと思っています。
そういう意味で、「本当にやる気があるのだろうか?」とさえ思ってしまいます。私も人間です。これだけの失態をしていながら、言い逃れをしたりしているうちは協力したくないという気持ちもあります。
来月の研修会はやることになっているので、もちろん行くには行きますが、気持ちよく協力していくためにも、K市の教育委員会からの連絡を待ちたいと思っています。


