ホテルの料理の産地偽装がテレビをにぎわせています。
例えば料理の名前に「芝エビ」と入っていると「芝エビ」が食材として使われているはずですが、実際は別のエビが入っていたそうです。マスの卵でなく、トビウオの卵が使われていることもあったそうです。
そこまでやるには、何か理由があるはずです。いわゆる動機ってやつです。だいたいどれも使われていた食材の方が安く、それを使うことで利益を上げようとしていたことが疑われます。
その後も続々と他のホテルでも偽装の事実が明らかとなり、社長が謝罪会見を行っています。
私も発端はよく分からないのですが、内部告発でもあったのでしょうか?。こういうことって内部しか知らず、一旦そういうことに染まってしまうと、どんどん深みにはまってしまうのだと思っています。
日本人らしいと言ってはそれまでですが、「皆が公表しているから、公表する」ということなのでしょう、他のホテルでも偽装問題を謝罪しています。
確かに、大きなニュースになって、それでも隠し続けていれば、会社にとってはそれが明らかになった時は大きな痛手となります。しかも、皆が公表している時にサッと手を挙げると、批判の浴び方が少なくなるということなのかもしれません。
昨日の水曜の午後、M市に行ってきました。食物アレルギーの講演にだったのですが、その市の中で食物アレルギー対策に取り組んでいるある園と学校の責任者が発表されていました。
医師の診断書に基づき、除去を徹底し、ある給食センターではアレルギー食を作る別の場所があり、そこで調理していると言っていました。素晴らしい対応だと感じました。
こう言っては身も蓋もありませんが、医師の診断書が正しくて初めて、その対応は正しいものになります。例えば、負荷試験で本当は食べられるものを、“食べられないもの”として必死に除去しているのであれば、無駄な努力になり兼ねません。
その市は専門医がいないので、本当は食べられるのかどうかは分かりませんが、申し訳ないですが、私であればその辺を再評価して、無駄な努力をしなくていいようにするはずです。
昨日の講演会に先立ち、市の担当課の副部長さんが開会の挨拶をされました。その際、私も初めて知ったのですが、下越地方の某市で学校給食でやはり誤食事故が起こり、地元の新聞に載ったというものでした。私の患者さんのアナフィラキシーショックの事故についても26日の土曜日に載りましたので、5日間で2回も学校側のミスで誤食事故が起こり、お子さんが入院治療を余儀なくされた話題が取り上げられたことになります。
私も講演の帰りにコンビニに寄り新聞を買った訳ですが、このケースは何と6月のことでした。今になって出てきたのは、私の患者さんの新聞発表と関係があると考えたくなります。これは全くの推測ですが、親御さんなり関係者がマスコミに報告したか、市側が「公表しなければ」と考えて公表に踏み切ったということが考えられます。
先日も、市側というか教育委員会が隠蔽したがる傾向にあるのではないかと述べました。起きてしまったことは仕方ないですが、今後に活かすためにも公表した方がいいのではないかと思っています。
当院は市外からも受診があるため、広くアンテナを張り巡らせているつもりです。L市の園で乳の誤食があり、アナフィラキシーを起こし駆け込んだ開業医でエピペンと同成分のアドレナリンを打たれ、病院に搬送されたケース、M市でこの春、学校側から「当校は重症な食物アレルギーのお子さんもいて、対応は十分です」と言われながら、誤食事故があり、アナフィラキシーを起こしたケースを知っています。
また、N市は食物アレルギーの対応がおかしく、再三指摘していますが私の話は一切聞かない街ですが、最近誤食が3件立て続けにありました。その市の子育て支援課の部長が「誤食があったら責任を取る」と明言されていましたので、市内の園や学校に注意をハッキリと促すため「公表したらどうですか」と言っていますが、返事はありません。
いくつかの行政とかかわりを持たせて頂いていますが、一生懸命なところと、「あわよくば隠したい」と思っているところもあるようです。市にとって子どもは宝なはずです。これまで貢献してきた高齢者への対応も大切ですが、子どもの命を守ることは同等に扱われるべきでしょう。
冒頭の産地偽装など、組織の中では「自浄作用」が期待しにくいところでしょうが、この際、市側が反省も込めて誤食の事実を公表して頂きたいと思っています。


