ちょうど一週間前の土曜に、私の患者さんが学校側のミスによる誤食でアナフィラキシーショックを起こして入院加療を要した報道が地元の新聞社によりなされました。
また、水曜にT市でやはり誤食によるアレルギー症状が出て、お子さんが入院を余儀なくされた記事も掲載されていました。
そして昨日、また県内では最大発行部数を誇る地元の新聞社で食物アレルギーに関する記事が出ました。今度は誤食による事故ではなく、患者会発足のニュースです。
先日も少し触れましたが、この2件の誤食のニュースは氷山の一角であり、他の市でも誤食事故は結構起きています。市側が公表を避ける傾向にあり、確かに自分達の点数を下げるような事実は、黙っておいた方が得と言えるのかもしれません。
そうそう、私の患者さんの誤食の件は、読売新聞のネットニュースでも取り上げられていました。全国に広まってしまったと言えます。
このニュース、当院は食物アレルギーの患者さんが多いので、診察室で話題にすることもあるのですが、皆さんご存知です。やはり新潟県内でアナフィラキシーショックが起きてしまったことは、ある程度衝撃をもって患者さん側に伝わったと思います。
最近、地元紙で食物アレルギー関連の話題が取り上げられている訳ですが、学校や園で細心の注意をもってしても誤食事故が起こり得ます。自分の子どもを守るためには、親御さん達が集まり、正しい情報を共有しようということで、これまで新潟市にしかなかった「患者会」が長岡市と柏崎市で立ち上がったというニュースは、逆に丁度よいタイミングなのかもしれません。
食物アレルギーの専門医は県内にはほとんどおらず、昨日も触れたように医師同士の連携も全くと言っていいほど期待できないのが現状です。私としては、患者会が立ち上がるのが遅いくらいだと思っています。あまりに重症だと、同じ悩みを抱える親御さんに巡り会うことは難しく、一人で悩んでいたケースも結構あったと思っています。その拠り所として機能していってくれればと願っています。
私の中でも調布市の死亡事故は衝撃度が大きく、あれ以来、自分の中でも食物アレルギーの取り組みにギアがひとつ上がった気がします。親御さん達も、食物アレルギーが死亡し得る病気であることが分かったため、もう専門でない医師達に任せていられないという思いもあったのだろうと思います。患者会の発足もある意味、自然の流れなのだろうと思っています。
ちなみに、今回発足した患者会の代表は私が主治医として診ているお子さんのお母さんです。当然、主治医としてある程度は“ご意見番”的な存在として協力していくことが期待されているのだろうと思ってます。
患者会の中には敵対というか仲の良くないところもあるようですが、同じ新潟県内にほぼ同時に発足し、私が少しだけ関与しているとなると、お互いが協力し合って、困っている親御さん達に正しい知識を提供できるよう知名度を上げていかなければならないと思っています。
そのために今、イベントを計画しています。チラシも作成中で、近々この場でもアップできると思います。
今回の新聞記事も添付しておきます。お読み頂ければと思っています。



