ここ最近、かなりの頻度で学校での誤食事故の報道がなされています。
とどめを刺すのが、地元の新潟日報が県内の自治体での誤食事故の件数を記事にしたそうです。今月の2日に載ったそうですが、私はまだ見ていません。
誤食事故は、私の耳にも何件か入ってきていたので、報道で表に出てきているのは“氷山の一角”と言ってきました。私のアンテナの中で起きていることしか把握できておらず、当院からより離れたところは私は知る由もないので、この記事は早く入手し、まず県内の現状を把握したいと思っています。
専門医がいない地域は、当然行政側も、園•学校側も食物アレルギーの情報不足に困っていると思うのです。食物アレルギーは、新潟県内は「食物負荷試験」が普及しておらず、誤って診断されていたり、過小や過剰に除去を指導されているケースは多いと感じています。
私も何でも分かる訳ではないですが、普通の医師がよく分かっていないものを、行政なり、園•学校側が分かるはずもありません。
ミスは許されませんが、食物アレルギーは一部の重症な子と、多くの軽症なお子さんに分けられると思います。誤食させないがために軽いお子さんまで弁当持参など、そういう指導になっては可哀想かなと思いますし、その一方でそれはやむを得ないという発想もあっていいと思います。ある程度、行政側が方向性を決めてもいいと思いますし、現場が混乱しているようです。
今、新潟県では誤食の報道が相次ぎ、行政側も園•学校側も対策に困り果てているところが多いのだろうと思っています。根底にあるのは、食物アレルギーに対する知識不足であり、「何か起こしたらマスコミに叩かれる」という恐怖でしょう。子ども達を守るために、緊張感はなくして欲しくないですが、萎縮してもらっても困ります。
誤食報道が繰り返されていることもあり、メディアの方でも注目して、これから更に報道が相次ぐと思います。
少しはこだわって取り組んでいるため、私の元に取材が立て込んでいます。本当に「ラッシュ」という感じです。一昨日はテレビ取材があり、昨日は診療後に新聞社の取材、明日もテレビ局からの取材です。また、再来週も別の局から取材依頼があります。
メディアの力は大きいことは知っているつもりです。現場である園や学校の先生方と話をする機会は多いですが、彼らは十分頑張っています。誤食のミスを非難するだけでは何も始まらず、私の活動も流して下さると有り難いと思っています。
つまり、エピペンを処方している患者さんの通う園や学校に直接出向いて、誤食時の指導をしているという部分です。
まずは情報不足を何とかしたいと思っており、それに応えられるだけの知識を持った小児科医は、県内には数えるしかいません。食物アレルギーに精通した医師の育成も大切ですが、ただ情報不足がひっ迫した課題であるため、まずは私が体の空いている限り、協力したいと思っています。私の存在や活動を知らない行政も多いでしょうし、その辺が少し伝われば有り難いと思っています。
冒頭の方に述べた、誤食事故の多い街があるとすれば、そこは専門医が働きかける重要地点となると思います。
事前の情報では、某市が最も事故が多いようなのですが、昨日もそこから患者さんが来られており、どの園で事故があったか教えて下さいました。もちろん、勉強会の提案をしました。
当院は、上越市というところにありますが、私の目標は大きく、「新潟県の食物アレルギー事情を改善させること」であります。自分の医院の収益を上げる程度のちっぽけな目標ではやっていないので、今回集中しているメディアからの取材を有効に活用させて頂き、私の目標達成に一役買えればと思っています。


