昨日は、ハシゴでした。
まず新発田市に向かいますが、昨日も言ったように当院から160キロ離れています。今日の天気予報は雪マークがついていますが、この日の時点では路面に雪がないので運転もスイスイです。
雪が降ったら、急加速、急ブレーキは要注意ですし、神経をすり減らしながらの運転になるので、雪がないのはとてもありがたいです。
新発田市内の中学校で、エピペンを所持しているお子さんのために、出向いたのですが、その学校ではエピペン所持者は1人とのこと。開会の挨拶で校長先生がお話しされたのですが、「子どもの命を守るために、我々は食物アレルギーのことを勉強しておかないといけない」とおっしゃっていました。
教員は教育のプロであり、医学に関しては詳しくなくていいし、そこまで求めるのは酷だと思っています。そんなことを言っていながら、校内でアナフィラキシーショックを起こせば対応して頂かないといけません。そのために、私が学校に出向いて話をしています。
校長先生は「自分の子どもが食物アレルギーを持っていれば、対応してもらいたいと思うでしょう」ともおっしゃっていました。失礼な言い方になるかもしれませんが、「よく分かった方だな」と思いました。
いつも思うのですが、学校の先生は大変だなと思います。かと言って、医師も大変だとは思います。子どもの健康を守るために毎日100人以上の患者さんを診察し、かかっている病気の診断をし、それに見合った治療を選択します。最近はインフルエンザの予防接種の希望者も多くなっています。ここまではどの医院も似たようなものかもしれません。
当院の場合は、食物アレルギーの啓発活動として、水曜の午後に県内各地を回っており、更に学会活動も加わります。当院は開院して丸6年ですが、肉体的な疲労は今年がピークだったかもしれません(汗)。
ただ、私がやっているのは医療で、医学に関するものだけです。ところが学校の先生は食物アレルギーだけでなく、発達障害などの知識もある程度は持ち合わせないといけないでしょう。学校でのトラブルがあれば、親御さんとも話し合わないといけないでしょうし、最近は無理難題を言ってくる親もいると聞きます。
要は、畑違いのことを業務として勉強しておかなければ行けないのです。そういう意味では、私は楽をさせてもらっているのだろうと思うのです。
そんな状況でも、前向きに取り組もうという校長先生のお言葉を頭が下がる思いで聞いていました。
私が学校まで出向いて話をしているのは、「職員全員がエピペンをいつでも打てるように」という目的があります。エピペンを持っている子どもがいなければ、その学校ではエピペンを打つ必要はないことになります。
この学校のエピペン所持者は1人だそうですから、担任でもなく、担当が学年も違えば、エピペンのことはよく知らなくても、問題はないようにも感じます。にもかかわらず、昨日は職員全員だと思いますが、数十人の先生方が私の話を聞いて下さいました。
一日の業務を終えてお疲れだったと思いますが、参加の皆さんは集中して最後まで聞いて下さっていたように思います。大きな声では言えませんが、私なんてあまりに畑違いな話だと、医学的なことであっても大して興味を持てないことだってあります。聞いても頭に入ってこなかったりします(大汗)。
1人のために、学校の先生方がその子を守るという点でひとつになって私の話を聞いて下さった訳で、凄いことだなと思いました。これまでも園や学校に何十回も出向いてきましたが、昨日の学校だけでなく、多くの学校が同様な対応をして下さっています。
ふと、自分のやっていることがちっぽけなことに思えてしまいました。相当、楽なことをやっているのだとも感じました。子ども達を守るために、食物アレルギーの知識を身につけたいとする学校や園の先生方のために、もっともっと頑張らなければならないと思った次第です。


