日曜は、新潟市まで出向き、奮発して医院のスタッフ全員で田原俊彦クリスマスディナーショーに参加してきました。そこで感じた、トシちゃんのプロ意識についてはまた今度の機会に触れようと思っています。
当院には熱烈なファンが2名ほどいるのですが、ステージから降りてきて、たまたま私の座っている席付近を行き来したため、2回握手したことを根に持っているようです(笑)。
いずれにしても、忙しい1年を他院とは違った楽しみ方ができ、スタッフも存分に楽しんでくれたようで、私もよかったと思っています。月曜の朝はスタッフの興奮冷めやらぬ中、診療がスタートしたように感じていました。
負荷試験もこの日は3名あり、周囲では溶連菌やアデノウィルス感染症、胃腸炎が流行っており、登園もしくは登校許可書の記載を求める患者さんが多く、外来は混雑していました。
そんな中、トシちゃんファンのスタッフから、かかりつけの患者さんからこれから緊急に受診したいという旨の電話があったことを伝えられました。食物アレルギーの症状を起こし、エピペンを打ったので診て欲しいというものでした。
家は当院からそんなに離れていないため、まもなく受診されました。この患者さんは牛乳アレルギーがあり、以前もアナフィラキシーを起こしたことがあったため、エピペンを処方していました。
その日の朝にいつも食べているドーナッツを食べたそうです。決して多く食べた訳でもないのですが、身体にじんましんが広がってきたというのです。最近、急に寒くなったこともあり、咳も出ていました。ただ、親御さんの話では、誤食により急に呼吸器症状が悪化した訳ではなさそうです。
来院されて診察してみると、本人は幼児なのですが、混乱した様子で「ママ、ママ」と泣きじゃくっています。
ここは冷静に評価をしなければなりません。身体をみると、じんましんが広がっていました。聴診は、泣いていて聞こえづらかったのですが、悪くはなさそうです。酸素の取り込みを調べてみると、98%であり低下はありません。
話を聞いてみると、ドーナッツを食べてじんましんが出てきたため、抗ヒスタミン薬を飲ませ、ステロイド薬も飲ませて、それでエピペンを打ったそうです。
その時の状況をみていないため、何とも言えませんが、エピペンを打つタイミングは若干早かったのかなと思っています。ぜんそくの調子が少し悪く、咳もありましたが、今回食べたことが咳を誘発した訳ではなさそうでした。
判断は難しいと思いますが、今回はじんましんのみだったのかなと考えています。最近、エピペンのことが取り沙汰されていますが、仮に全身にじんましんが広がっても、それだけではエピペンの適応になりません。呼吸器、消化器、全身症状が出た時に使用することが推奨されています。
抗ヒスタミン薬、ステロイド薬を飲ませて、改善がないと慌ててしまうのは当然です。正直、私であればもう少し様子をみたと思いますが、医師ではない親御さんがこの状況でエピペンを使用したことは、間違いではないと思っています。むしろ、こういう状況で打てない親御さんが多いでしょうから、「打つ勇気」と言いますか、親御さんのお子さんを守ろうという気持ちには頭が下がります。
もう一度ステロイド薬を飲んでもらい、しばらく院内で様子をみましたが、本人も落ち着き、じんましんもかなり治まったので帰宅して頂きました。
私であれば、もう少し悪化があったところでエピペンを使ったでしょうと伝えた上で、「打つ勇気」はすごいと言いました。エピペンは先走って打って副作用でも出たらどうしようと思っている方が多いかもしれませんが、何も起きないことが普通です。
ちなみに、今年は私の患者さんでエピペンを打った方はこれで4人目です。他の医師と比べると多めかもしれません。ただ、その時の状況を聞くと、どれも明らかにおかしいタイミングでの使用はなかったと思っています。
そうそう、打った場所もチェックしました。太ももの外側に打った跡があり、適正な場所に使用されていました。
月曜日、前日のディナーショーの余韻が冷めやらぬ中?、診療が始まったはずが、これで一気に冷めました(汗)。というか、いつもの現実に引き戻されました。
この日は半日だけで100人もの受診があり、診療が終わる頃には、いつものヘロヘロお疲れモードとなってしまいました。あと2週間頑張れば、年末年始のまとまった休みが来ますので、いつも通り診療をこなしていこうと思っています。


