日々、仕事に追われているようです(汗)。
週末も、半日で100名もの患者さんに応対するのは結構辛いものです。午後もインフルエンザの予防接種があり、疲労困憊のまま自宅に帰り、20分ほど仮眠を取りました。その後の仕事に備えてです。
その日は、休日夜間診療所での仕事がありました。21時までだったので、ほほ12時間働きっぱなしでした。救いなのは、日月と連休であること。こんな日々を送っていると、ハッピーマンデーはとても有り難いのです。
休日夜間診療所もインフルエンザの流行期などは、立て続けに発熱の患者さんを診なければならず、休む間もないのですが、それ以外はさほど混みません。こういう日は文献を持っていき、読んだりしています。
今回読んだのは、アレルギー児への予防接種に関するものです。
この場でも書いたことがありますが、インフルエンザや麻疹の予防接種は卵アレルギーのお子さんは要注意とされています。ここ最近もそうですが、新潟市や長岡市から来られた患者さんが卵アレルギーを理由にかかりつけ医からインフルエンザのワクチンを打ってもらえていませんでした。
いつも不思議に思うのは、かかりつけ医が口をそろえて予防接種を「うちでは打てない」と言うだけで、打ってくれそうな医療機関へ「紹介状を書きます」とは言わないこと。いつもお母さんには「お母さんが手に負えそうもない仕事を頼まれたら、できる人に相談するでしょ?。医者の世界って、連携が全くと言っていいほどないんですよ」と言っています。
でも、他県では大学病院に紹介されて予防接種を打ってもらうこともあると学会で聞いたことがあります。要は、地域によって温度差があるということなのでしょう。そういう意味では、新潟県のレベルは高いとは言えないと思っています。
忙しい診療の中で、紹介状を書くことは時間を取られます。面倒くさいと考える医師もいることでしょう。ただ、かかりつけの子どもの健康を守るのが我々の仕事なのですから、手に負えなければ“面倒くさい”と考えること自体が患者さんには不誠実な対応と言えると思っています。医師のモラルの低下を表しているのかもしれないと考えています。
アナフィラキシーに関するガイドラインでこんなケースが紹介されていました。一応、滅多にないことが起きたと前置きしておきます。
卵アレルギーとアトピー性皮膚炎を有する1歳児にインフルエンザワクチンを接種したところ、約10分後に接種部位の発赤、15分後から咳も出てきて、じんましんやゼーゼー、呼吸困難がみられたそうです。多分、接種後で医療機関内にいたでしょうから、すぐさま抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、吸入、エピペンと同じアドレナリンの筋肉注射が行なわれ、回復したそうです。
こういう話を聞くと、「怖いな」と思います。ただ、これが卵によるアレルギーかどうかは断定はできないと思います。インフルエンザのワクチンの中には、その他にもアレルギー反応を起こし得る物質が含まれているからです。
私が経験ないだけで、こういうことも起こり得ることは理解しておこうと思います。ただ、卵アレルギーがあると聞いただけで、「うちでは打てない」というのは萎縮のし過ぎだと思います。医師の方が“インフルエンザワクチンアレルギー”になっているのだと思っています。
この子が卵を微量でも食べられないくらい卵アレルギーが重症だったのか?、リスクのある児は皮膚テストをやることもありますが、この皮膚テストをやったのか?、やったとしたらどんな結果だったのか?、その辺りを明らかにして欲しいと思っています。
ただ、医師の方もそこまでリスクがあるとは考えていないまま接種をして、このような状況に陥ったのかもしれません。また、もちろん多くの親御さんがこんなになるとは疑うこともないまま接種を受けていますので、滅多にないことですが、こういう可能性があることを知っておく必要もあるのかもしれません。
なお、今回読んだ文献は感染症の専門医と小児アレルギーの専門医が書いたものの両方があり、読んでみると「差」があることが分かりました。私もアレルギー専門医の端くれですので、アレルギー専門医の書いたものの方を「うんうん」と言いながら読んでいました。
この辺のことについては、おいおい触れていこうと思っています。とりあえず、振替休日はゆっくりさせて頂きます(笑)。


