小児科 すこやかアレルギークリニック

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パワーをもらう
2013年12月25日 更新

ここ最近、忙しい状態が続いています。

当院は、真面目に診療しているつもりですが、それ故に待ち時間が長くなってしまいます。患者さんを診た場合、もちろん誤診を減らすため、お子さんの状態を少しでも良くしたいと考えているため、説明も時間を掛けることがよくあります。

待ち時間が長いのをいつも申し訳なく思っていますので、軽い感染症であれば、再診しなくていいと言っていますし、定期通院の患者さんでもぜんそくならなるべく長めに薬を出していますし、アトピー性皮膚炎でも塗り薬を多めに出し、薬がなくなる頃に来て下さいと言っています。

医院は何度もこまめに来てもらうのが収益が上がるのでしょうが、当院の場合、なるべく来なくていいようにしているつもりです。そういう意味では、損なことをしているのかもしれません。

にもかかわらず、先日は200人以上の受診がありました。有り難いことなのですが、当院の診療スタイルではなかなか対応が大変です。さらに手間のかかる「食物負荷試験」もやっています。他の医院さんよりは労力が大きいのではと思っています。

当然、午前中の診療は午後にまで及び、昼休みがなくなってしまいました。この日は3人負荷試験を行いました。牛乳を除去し続けていたお子さんに牛乳を、卵白がクラス6のお子さんに卵焼きを負荷しました。

アナフィラキシーを起こしてしまえば、診療はストップし、治療に専念しないといけません。診療が忙しいからと負荷試験を断ることもできず、地道にひとりひとり対応していくしかありません。

牛乳負荷のお子さんは、先日小麦で負荷試験をし、少量で症状が誘発されてしまいました。親御さんとしてもガッカリだったと思います。今回は是非とも失敗は許されない状況でした。

まだ低年齢だったため、100mlは飲んで欲しいと思っていましたが、120mlをクリアし、リベンジを達成しました。100キロ以上離れた街から受診して下さっているため、帰りの足取りは軽かっただろうと思っています(笑)。

普通の小児科医や、親御さんもクラス6だと「絶対に食べられない」と思っていると思います。私の場合、悪いクセで「何か食べられるのではないか」と考えます。加工品は食べられることは以前の負荷試験で確認しており、「もしかしたら卵焼きを食べられるかもしれない」という状況になっていました。

少し前に卵焼きで負荷試験を行ったのですが、途中で食べてくれず、続行不能となっていました。やはりお母さんから「卵は食べてはいけない」といわれていると、精神的に食べられなくなることはよく経験します。

以前披露した方法ですが、卵の“黄色”や味を嫌いなお子さんには、カレーチャーハンにすれば、色と味は分かりづらくすることができます。

母も「食べてもらう自信がない」とおっしゃっていましたが、何と完食してしまいました。十分加熱した卵料理であれば、食べられそうだということが判明しました。

私のような「クラス6でも食べられるかも」と考える偏屈者だらか上手くいったのかもしれません。ここで確認しておきますが、アレルギー検査の数値が高いから除去するのではなく、食べて症状が出るから除去する必要が出てくることを忘れてはいけません。

「卵焼きはいけそうだ」という感触はありましたが、実際に完食し何も症状が出ませんでした。私まで嬉しくなって、心も軽くなり、昼ご飯を食べる暇もなかったのですが、パワー全開で午後の診療に突入できました。まさにパワーをもらったという感じです。

昨日は、サンタさんからプレゼントをもらったお子さんが多かったと思いますが、私がパワーを患者さんからプレゼントされたと思っています。

忙しい診療の中、疲れないはずはありませんが、パワーをもらい心は軽くなりましたので、あと数日となった年内の診療を乗り切ろうと思っています。