小児科 すこやかアレルギークリニック

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負荷試験締めくくり
2013年12月28日 更新

12月28日(土)をもって今年の診療が終わります。

ここ最近は、開院以来もっとも忙しい状況が続いており、ご飯を食べる暇もない日々が続いていました。ようやくそういう日々から数日間解放されます(笑)。

当院は、半日の日は負荷試験は行なっておらず、昨日の27日(金)が今年最後の負荷試験でした。駆け込み需要だったのでしょうが、5件実施しました。

外来もいつも通り診療が忙しく、診療と並行して負荷試験を行うことになります。この日はゲストがありました。ある小児科の先生が負荷試験の見学に来られたのです。

正直、診療が忙しくない時の方が有り難かったのですが、日程が合わず、昨日の見学となりました。多くの小児科医が食物負荷試験を実施していないのが新潟県の現状であり、そんな中、見学を申し出て下さり有り難く思っています。個人的には、県内の困っている患者さんの全てを引き受ける心づもりですが、それは不可能なので、協力者がいると本当に助かるのです。

負荷試験のやり方、症状が出た時の対処法などは見て頂ければいいとして、負荷試験の適応、つまりどういう人に負荷試験を行なうかということに疑問をお持ちのようでした。

「プロバビリティーカーブ」を利用しているかという質問がありました。これは相模原病院のものが有名で、アレルギー検査の数値が高ければ症状が誘発される可能性が右肩上がりに高くなることを示す曲線を指します。

時々指摘されていることですが、卵アレルギーの患者さんに負荷試験を行ない、症状が出るかどうかを確認しています。ところが、アトピー性皮膚炎があり、アレルギー検査が陽性となっていて、まだ卵を食べていないという、“卵アレルギーかどうか分からない”患者さんも負荷試験の適応となりますので、こういう患者さんを含めるとカーブが下にズレることが知られています。

また、卵焼きを食べられるかどうかを見ているカーブなので、当院のやっているクッキーやカステラなどの加工品だと含まれる卵の量が少ないため、更にカーブは下にズレるはずです。ということで、当院の場合、カーブは参考にはしていません。プロバビリティーカーブは有用ですが、当院では、実際に食べて確認しているため、何%の確率で食べられると言われても、「本当だろうか?」と思ってしまうのです。それなら、「確かめてみよう」となってしまうのです。

この日は卵焼きの負荷の子もいれば、クッキーのお子さんもいました。いずれも卵のアレルギー検査は陽性で、何らかの症状が出る可能性もありましたが、陰性でした。実は1人、微妙な症状が出ましたが、様子をみていたら消失してしまいました。この程度なら、家でもまた食べてみてもらおうと思っています。

5人中1人アレルギー症状が出てしまいましたが、他児は食べており、ホッとしています。2014年はもっと多くの患者さんに負荷試験の存在を知ってもらい、実施件数を増やしていこうと思っています。