小児科 すこやかアレルギークリニック

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「明日が…」
2014年01月21日 更新

インフルエンザが少し流行ってきたようです。

当院はインフルエンザが流行すると、食物負荷試験を休止しています。理由は、院内感染を防ぎたいということが一番ですが、インフルエンザの検査希望者が続出するため、スタッフの手が足りなくなることもあります。申し訳ないと思いつつも、いずれ休止に入ってしまうものと思われます。

先日、長岡市より患者さんが来られました。兄弟での受診でしたが、いずれも食物アレルギーの相談でした。

上のお子さんは、ピーナッツを食べて顔が赤くなったようですが、本当にピーナッツが原因かどうか突き詰められていませんでした。

いつも言っていますが、食物アレルギーはできる限り原因検索を行なうべきです。何せ相手が食べ物ですから、いつ口に入るか分かりません。それによりアナフィラキシーショックを起こすかもしれないのです。身体が危険に晒されるのであれば、原因は把握しておく必要があるのは明らかです。分からなければ、気をつけようがないのです。

ピーナッツアレルギーが疑われる場合、当院ではプリックテストと言われる皮膚テストを併用しています。過去の経験からも、血液と皮膚の検査が両方とも陽性だと食べられない可能性が高く、いずれも陰性だと食べられることが多いように感じています。

通っている学校から、ピーナッツだけでなくアーモンド等も除去しなくていいかと言われ、ハッキリさせておいた方がいいと考えて、当院を受診されたようです。

ちなみに、アーモンド、クルミ、カシューナッツは食べたことがない訳ではないようでしたが、あまり口にしていないようです。ピーナッツの他、他のナッツ類も皮膚テストをやりましたが、いずれも陰性でした。もしかしたら、ナッツはいずれも除去する必要がない可能性すら考えています。

下のお子さんは、卵を完全除去していました。当院で診ている卵アレルギーの患者さんで、卵を完全除去している方はほとんどおりません。検査の数値が高くても少量の卵を含む加工品は食べられることが多く、除去する必要がないからです。

「卵を完全除去するようにかかりつけ医から言われています」なんて聞くと、がぜん燃えてきます(笑)。クラス5や6でも、最初から諦めていたら前には進めないと思っています。

このお子さんは卵の値がクラス3だったと思いますが、1年ちょっと前に卵の加工品で全身に蕁麻疹が広がったそうです。1年前に症状が出れば、食べられないものと思っている方もいますが、それより薄いものを負荷しようと思っているため、食べられる可能性は高くなります。

お二人とも、アレルギー検査は再検させて頂きました。数値が下がっていれば、ケンカが収まってきていること表していると考えられるからです。

アレルギー検査の数値を確認し、食物負荷試験に踏み切るつもりでした。親御さんに、「いずれ負荷試験が休止になるので、早いうちに負荷試験をやってしまいましょう」と提案したのですが、お母さんは何か言いたそうです。

「私、明日が休みなんですけど」とのことです。

私も早いところ白黒つけて、少しは食べられることを実証してあげたいと思っていたので、「いいですよ」と言いました。

この状況で、不利な点はアレルギー検査の結果が翌日には出ないことでしょう。ただ、冒頭に述べたようにインフルエンザが流行ってきており、親御さんの都合のいい日に負荷試験をやらなければ、負荷試験が休止となってしまい、ずっと先にしか検査できなくなるかもしれません。

血液検査の結果をみてから実施するのがいいのですが、当院はそんなにアレルギー検査は繰り返し行なっていません。負荷試験でシロクロ付ければいいと思っているからです。

上の子はピーナッツの皮膚テストが済んでおり、下の子は少なく含まれる卵の加工品を使うので、いずれも勝算はかなりあるつもりです。

ということで、前日に初めて当院を受診され、その翌日にいきなり負荷試験が決まってしまいました。

負荷試験で何らかのトラブルが起これば、全て私の責任です。私だって患者さんとトラブルになるのは避けたいと思っています。しかし、検査結果を見なければ負荷試験ができない訳ではないのです。いや、私の経験からして、上手くいく可能性は十分あります。

長岡から来て良かったと思って頂けるよう、何とか食べられることを証明したいと思っています。