小児科 すこやかアレルギークリニック

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2014年01月23日 更新

昨日は胎内市に行ってきました。

行きは路面に雪がなく、スイスイと運転できました。私は福岡までの1200キロを車で行ったこともあるくらいなので、胎内市までの160キロの運転はさほど苦でもありません。

昨日も言ったように、ダブルヘッダーでした。前半は15時半からで、保育園や幼稚園の先生が対象のようでした。後半は17時半からで、学校関係者や学童保育の指導員も含まれていました。

90枚以上のスライドを用意し、1時間半しゃべりまくります。私は座って話すのは力が入らないので、立って話しています。また、普段人前でしゃべるのは苦手なのですが、伝えたい気持ちが強いので、結構力が入ります(汗)。

私ももう若くないのですが、どういう訳か思ったほど疲れません。約2時間をしゃべり続けるのを2回繰り返してもです。更に160キロの距離を往復したのですが、家に帰っても結構元気でした。まだまだ若いのでしょうか?(笑)。

多分、最近触れていた学会発表のスライド提出の期限が迫っているため、緊張感が持続しているのだろうと思っています。今は、23日の朝方ですが、ようやくスライドがあらかた完成しました。これからメールに添付して送るところです。

昨日、胎内市の教育委員会の方と少しお話ししました。胎内市からわざわざ上越市にある当院まで通っている患者さんがいると聞いて、最初は訳が分からないと思っていたそうです。160キロの道中に小児科なんていくつもあります。

ただ、私の講演を聞いて「わざわざそこまでする理由が分かった」とおっしゃって下さいました。それを聞いて、正直嬉しいと思いました。

やはり、病気のことはお医者さんの任せておけばいいという考えが支配的で、どの医者でも食物アレルギーにおいても大差はないと思っている方が多いのでしょう。多分、小児科医の扱う病気で、しかもよく見かける病気の中で、一番医師の言うことが違うのが食物アレルギーだと思っています。

食物アレルギーは、専門でない医師ほどアレルギー検査の数値が高い=完全除去という指導をしますが、必ずしもそうではないのです。もはや“はた迷惑”と言えますが、これまで食べていて何ともないのに、「除去しなさい」という医師すらいます。

結果として何も起こらないので、見かけ上は“食物アレルギーを診ている”と思い、他の医師に紹介するまでもないと思っているのだろうと思っています。成長発達の時期である小児期は、できれば除去する品目は少ない方がいいし、除去しなくて良いものを除去し続けることは無用なストレスを生みます。専門医の間では「必要最小限の除去」が常識となっていますが、専門でない医師の間では、ともすると過剰な除去が常識となっているようです。私から言わせれば、これでは“診ている”ことにはならないのです。

食物アレルギーの患者さんは、専門医と一般小児科医の差を知っておく必要があります。ただ、その差を知る機会がまずなので、かかりつけ医を信用せざるを得ないのが現状でしょう。

専門医からすると、その差を患者さんに知ってもらう機会を得たい訳です。食物アレルギーで困っている親御さんにとっては、不可欠な知識と言えます。

私の拙い講演を一度聞いただけで、上越まで受診する理由が分かったと言って下さり、私の意図するところは伝わったようで、ホッとしているところです。それだけでも元気が出ます。

今後も食物アレルギーの講演は続きますが、食物アレルギーの子を持つ親御さんや園•学校関係者の方々に様々なことを知って頂く努力を続けていこうと思っています。