負荷試験は、地道にやっています。
以前からインフルエンザが流行期に入ったら、長時間院内に留まる負荷試験は休止しますと言っていたせいか、まだ休止はしていませんが、最近は実施件数が少ないようです。ニーズが多いので、もう少しはやるつもりです。
先日、卵アレルギーのお子さんに負荷試験をやりました。負荷試験で一番悔しいのは、食べてくれないことです。食べさせて白黒つける検査なので、食べてくれなければ何も始まらないのです。
負荷試験をやっていると、いろいろな子がいます。怖がって泣き出す子もいます。これまでの除去から、一転して食べてみる訳ですから、子どもの気持ちを考えると、大人には分からない恐怖心があるのでしょう。ただ、曖昧にしておいても何も変わらず、今ここでハッキリさせておかないと逆に困るのは本人であり、ご家族なので何とか前に進むようにしています。
泣かないまでも、「絶対に食べない」と言い張る子もいます。お母さんが食べさせようとしても、頑として口を開けず拒むのです。
先日の子はそういうタイプでした。実際、過去に2回失敗しています。負荷試験に挑戦したけれど、食べないまま終了になってしまいました。
本人がアレルゲンが入っているから「食べたくない」というパターンと、味が嫌いで食べないということもあります。卵の黄色に拒否反応を示すお子さんもいます。
以前、卵の負荷試験の際に、卵の味も色も嫌いな子がいて、親御さんがカレーチャーハンを食べさせる食材として持ってきたことがありました。
カレーで黄色いので、卵の黄色がかき消され、卵の味も分かりにくくなるという点で「これは使える!」と思ったものです。実際に、それでやって成功したお子さんもいました。
少し前に、別の形の卵料理を持って来られた方がいました。それはカレーのルーの中に細かく刻んだゆで卵を入れるパターンです。いや、お母さん方はいろいろ考えて下さるものです。その時もあっさり食べてくれ、完食でした。
今回のお子さんは、強者でした。過去に兄弟で一緒に負荷試験をして、2人とも「食べない」と言い張り、お母さんも私も根負けして負荷試験自体が中止になったことがありました。食べるよう親御さんが言い聞かせてきても、手のひらを返したように食べないこともありました。
今回も正直「ダメかも」と思っていました。こちらも何かあると困るので少量から始めて、進め方が慎重過ぎて飽きてしまい、食べなくなる子もいます。進め方は難しいものです。
今回のケースでは、私の印象としては、食べてさえくれれば卵1個は食べられるだろうと思っていたので、1回量をある程度多めに食べさせて、すんなりと終わってしまおうと考えていました。
卵入りのカレーを3回に分けて食べさせましたが、私の予想とは裏腹に、何と完食してしまいました!!!。これまでの抵抗ぶりがウソのようです(笑)。
もちろん本人の頑張りが一番ですが、精神的に大人になってきたこともあるのでしょうか。お母さんも「三度目の正直です」と喜んでいました。
頑な態度を取っていても、繰り返しているうちに食べてくれるケースもあるのだなと勉強になりました。諦めてはいけないと学ばせて頂いたケースでした。


