小児科 すこやかアレルギークリニック

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時代が動いている
2014年01月27日 更新

日曜日は東京で食物アレルギー研究会があり、参加してきました。

土曜は診療が終わったら、子どもと新潟市のデパートでやっている大沖縄展に行きたいと思っていましたが、最近の子どもは忙しいので、ひとりで行ってきました(汗)。ソーキそばやスイーツを買ってきました。

そして日曜は、朝5時起き。6時発の電車に乗らなければ、9時半開始の研究会には参加できません。最近は大人も忙しい(笑)。

やはり定期的に学会や研究会に参加して刺激をもらわないと、自分のやっていることが正しいのかどうかも分からなくなってしまいます。この研究会は医師だけでなく、一般の方も参加できます。つまり、医師が勉強していないと患者さんが知っていて、医師が知らないなんてことが起きてしまうのです。食物アレルギーに関しては、往々にしてそういうことが起きてしまっています。

今回、研究会の中で何度か言われていたことは、“時代が動いている”ということでした。やや大袈裟な言い方かもしれませんが、これまで「除去」と言われていたのが、「なるべく食べる」というように全く逆方向に動いてきています。

何十年か後に「あの時がターニングポイントだったね」と言われるような時代がくるであろうなんてことさえ言われていました。先ほど述べた「なるべく食べる」と言うのも、あまり根拠のない方法でやってしまえば、患者さんを危険な目に遭わせてしまうかもしれません。

今回の講演の中でアレルゲンの早見表のことが出てきました。負荷試験で「これくらい食べられる」というのが分かれば、それを利用してこのお菓子なら何個食べられるとか、適確なアドバイスを送ることができるという話でした。

とても重症であれば、食べられそうな量の100分の1からなんて話も出てきましたが、そうでもなければそこまで慎重にならなくてもいいと思っています。いずれにしても、最近は少しでも食べることで、食物アレルギーが早く治るのでは?とさえ言われています。専門でない医師が「除去、除去」と言っていることが、“時代に逆行している”となってきています。

私の地元では、医師の言うことが二極化しているようです。

つまり「除去,除去」と言って、食べて何ともないものでさえ「食べてはいけない」という医師と、やたらと「家で食べてみなさい」という医師です。何の根拠もなく「食べてみなさい」と言われても、症状が出るのは患者さんなので、そう言われても困る訳です。そこは「食物負荷試験」で方向性を示してあげるのですが、都合の悪いことを隠す医師もいるようです。

今回の研究会では、患者さん本人や親御さんの「不安」についても着目する発表がありました。

患者さんは食べることで、強い症状を起こすかもしれないと思っており、食べることに恐怖心を持っている場合もあります。その辺をどうサポートしていくかも課題のひとつです。「食べてみなさい」と安易に言ってはいけないのです。

今回の研究会は、こういう時代の変化を分かりやすく参加者の伝えるいい機会になったと思っています。しかし、肝腎の小児科医が新潟県からは数えるほどしか参加しておらず、また何の変化もない、時代にそぐわない“診療”が続けられることでしょう。

こういう“閉塞感”の中で、また診療すると思うと、めげてしまいそうになります。同業者の味方のほとんどいない環境下で、気を張って前に進んで行かねばならないのです。

しかし、私が安易な方向に流れれば、新潟県は変わらず、時代遅れの後進県になってしまいます。昨日十分頂いてきた刺激をバネにして頑張って行かなければなりません。

アレルギー検査が高かろうと、負荷試験をして食べられる量を確認し、それを元に食べる食材を増やしていくという当院が日頃からやっていることが、時代の流れに沿っているものだと言うことを再確認できましたので、そのプライドを胸に“閉塞感”を突破していこうと思っています。