小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

「気になります」
2014年01月31日 更新

もう1月も末です。というか、明日から2月です。

インフルエンザが流行してきて、学級閉鎖の話もよく聞きますし、感染に気をつけないといけません。負荷試験は希望者もいるため、まだ休止していませんが、休止になっていると思っている方が多いせいか、昨日は1件もありませんでした(涙)。

例年、この時期は負荷試験を休止していますが、3月に再開すると一気に予約が殺到します。新年度が始まるため、食物アレルギーの診断書の記載を求める患者さんが増えるからです。

診断書は1年毎に提出を求められることが多く、特に低年齢であれば、1年経てば治ったり、より濃いものを食べられるようになっている可能性があります。であれば、負荷試験をやってこの1年の成長ぶりを評価してあげないといけません。

ということで、負荷試験をやって、現在の摂取状況を反映させるため、負荷試験の後に診断書を記載するようにしています。ただし、日頃から負荷試験をやっている患者さんであれば、急に診断書を求められても、書くことはできます。

昨日は2人から診断書を求められました。2人には共通点がありました。この春、小学校に上がるということと、国の推奨する「学校生活管理指導表」を持参されたのです。

「学校生活管理指導表」は2008年に公表されました。その運用は自治体任せとなっており、なかなか重い腰を上げることができず、県内でも用いられていないケースの方が多いと思います。これを適確に書こうとすると、負荷試験が必要だったりします。

つまり、多くの医師がアレルギーが専門でないため、正しく書けないこともあると思います。残念ながら、医師側も記入に気が進まず、書かないというか書けないケースもあるのは、昨日指摘した通りです。

先程も触れましたが、昨日の患者さんは負荷試験をやったりしてアレルゲンの摂取状況を把握してありましたので、すぐに書くことができました。2人のうちの1人はエピペンを持っているので、そこももちろん書きます。

昨年、その子の通う保育園にエピペンの取り扱いの話に行きました。この春小学校に上がるとなると、その小学校にもエピペンの話をしに行かないといけないと思っています。

昨日の2人の共通点は、もうひとつあって「学童保育」を気にしていました。

県内の某市で学童保育の時に、指導員が食物アレルギーをよく理解しておらず、卵を除去しているお子さんに甘さ控えめのケーキを食べさせてしまい、アナフィラキシーショックを起こさせてしまいました。多分「何かが少なければよい」という認識だったのでしょう。卵除去でなく、甘さ控えめの卵を多く含んだケーキをまるまる1個食べさせてしまいました。お子さんの方も「大丈夫」と言われ、何も疑うことなく食べてしまったのです。

当時、地元紙にも大きく取り上げられ、テレビでも放映されました。それでご存知の方も多いようです。というか、1人はその市の小学校に上がりますし、実は事故のあった学童保育を利用する予定なのだそうです。

親御さんとしては、気にならないはずはないでしょうが、その反省を踏まえて対応してくれるのなら、逆に他の学童保育よりは安全と言えるのかもしれません。

学童保育の食物アレルギー対策は、ちょっと盲点的なところもあり、全国的にも遅れていると思っています。そういう意味では、新潟県内では報道により食物アレルギーを持つ親御さんは事故のことをご存知の方も多く、気をつけるポイントを把握されている訳で、他の地域よりは進んでいるのかもしれません。

もう1人のエピペンを持った親御さんも、学童保育は「やっぱり気になります」とおっしゃっており、今度小学校にもエピペンの話をしにいこうと思っていますが、その学校の学童保育の指導員にも話を聞いて頂きたいと思っています。

小学校に上がるお子さんは保育園時代から何かと変化が大きいでしょうから、私もそう働きかけることで、不安の芽を摘み取ることができればいいなと思っています。