小児科 すこやかアレルギークリニック

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タッグ
2014年02月19日 更新

どうしたらアレルギーで困っている子どもを救えるのか、日々考えています。

多くの患者さんが、かかりつけの医師から提供されるべき正しい情報をもらえずに、ガイドラインからかけ離れた診療をされていても、まったく気付かないという“知らぬが仏”状態になっているように思っています。

それはぜんそくでもアトピー性皮膚炎でもそうなのですが、ガイドラインが守られていない食物アレルギーが最たるものだと思います。

患者さんも医師の言われるままに、負荷試験の存在も知らされずに、ずーっと除去していて、当院に来られて負荷試験を受けることになっても、お子さんが食べられないものと洗脳されていては、まったく口にしてくれず、白黒も付けられないのです。それが一番悔しい。

先日の診療でも、ある「タッグ」が問題になりました。

食物アレルギーで受診された親御さんが、アレルギー検査の結果を持参されたのですが、見ると新潟市の小児科の名前が記されています。「あぁ、新潟市から引っ越してきたんだ」と思ったら、もう2年も前に引っ越してきて、上越市に住んでいるそうです。

この2年間は上越市内の小児科に通っていたそうですが、いつもの話ですが「食物負荷試験」の存在も知らされずに、除去が続けられていました。この春、幼稚園に上がるに当たり、食物アレルギーの診断書を求めて、園から勧められて当院を受診されたのだそうです。

「いろいろ問題がありそうだ」と思い、これまでの経過や最初の新潟市の小児科がどんな指導をしていたのかなど聞いてみました。

乳児期にパン粥を食べて身体にじんましんが広がったようですが、卵、乳、小麦、大豆がアレルギー検査が陽性だったために、それらすべてを除去するように言われたそうです。

まずつっこみたいのは、明らかにアレルギー症状が出ているにもかかわらず、原因を特定しようとしないのには驚きました。パン粥ですからミルクアレルギーか、小麦アレルギーが考えられるでしょうか?。せめて皮膚テストでどちらの可能性が高いかを、私なら考えます。親御さんは是非とも除去しなければいけない食品を知っておかなければいけないはずです。

本当なら、新潟市には食物アレルギーの専門的な医療をしている先生が1人いるので、そこに紹介すべきなのですが、それすらされていませんでした。何やら怪しい指示をしています。「あれとこれは1年半除去、これとそれは2年除去」、「食べられれば食べても良い」と言われていました。この説明で理解できます??。

実際にアレルギー症状を起こした食品は気をつけるべきで、他はアレルギー症状を起こしすらしていないので、そもそも食物アレルギーとは診断はできないのです。しかも「食物負荷試験」のことは一切告げられず。都合の悪い情報は一切流さない、朝鮮半島の某国と一緒のことをしています。

その後も誤食でアレルギー症状を起こすのですが、乳製品で引き起こされているので、パン粥の時も実は牛乳アレルギーがそうさせていたようです。しかも、ゼーゼー言って呼吸困難を起こしたこともありました。その時点で、私ならエピペンという注射を持つべきくらい重症で、誤食に気をつけるべきと説明していたことでしょう。

そんな指導もなく、上越に転居することになったそうですが、行き先として当院ではない小児科クリニックに行くよう、そちらの方は“指導”があったようです。新潟の先生は私と面識があり、当院が食物アレルギーに力を入れていることを知っていて、そういうことを言うのです。

上越に来たら来たで、親御さんが悩みながらあれこれ食べさせてみるだけで、医師からまともな指導はありませんでした。この先生も食物アレルギーで手を焼くと、総合病院に紹介しており、当院への紹介を避けているようです。

小児科医は子どもの健康を守るために医療をやっている訳で、患者さんを正しく導こうとか、そういう考えはないのでしょうか?。こんな風な「タッグ」を組まれては、患者さんが救われません。

当院に行くように言って、自分の指導がガイドラインに沿っていないことが明らかになるのを恐れたのかもしれません。だとしたら、患者でなく自分を守ろうとしているだけでしょう。紹介状があれば、私ならこう考えてこう指導したとか、エピペンを処方するケースと考え処方したとか返事を書けます。それがないので、専門でない医師がプロの考え方を知るきっかけを自ら避けているのだろうと思っています。

開業医は、自分の診療が誤っていた場合、それを正してくれる人はいないので、困った場合はその道のプロに教えを請うべきだと思っています。こんなことをしていては、患者さんにとって、逆に“迷惑行為”になってしまうと考えて欲しいと思っています。

牛乳アレルギーは治りにくいケースがあり、エピペンは持っておいた方がいいと思いますし、その一方でどこまで食べられるのか負荷試験を受けるべきでしょう。

この患者さんは、卵や小麦は自らの力で解除していました。ただ甲殻類や軟体類などまだ食べていないものもありました。これも負荷試験で調べるべきでしょう。

親御さんは、まさかこんな話の展開になるとは思っていなかったようですが、新潟市にいる時から専門医に紹介してもらっていれば、患者さんは正しい知識を持てたはずです。専門でない医師は専門医に紹介したがらず、患者さんにとって有益でないようなタッグを組みたがるようです。

多分私の目の留まらないところで、いろいろなタッグが組まれているのだと思いますが、患者さんのことを優先するタッグが今後組まれるよう切に願っています。