昨日は、某市に食物アレルギーの講演に行ってきました。
やはり関心が高く、いつものことながら会場は熱気で溢れていました。私としてはいつも通り、食物アレルギーの知識を持ち、対処法を知りたいという方のために、知っているすべてをぶつけるだけです。
あれもこれもと話すと1時間半はかかってしまうのですが、私としてはあっという間です。これもいつものことですが、終わってみて「あれも話せば良かった」なんて考えが浮かんできて反省しきりです。
質問をお受けしたのですが、「こういう話は医師にもして欲しいが、難しいものでしょうか?」というものでした。
なかなか鋭い指摘です。そう、これが一番難しい…。園や学校の先生方は子どもと接する現場にいるので、食物アレルギーは大きな課題のひとつです。講演会はいつも会場一杯の参加があります。
一方、医師は、検査の数値が高いものを「除去しなさい」と言っておけば何も起きない。仮に患者さんがアナフィラキシーショックを起こしても、救急搬送される先は総合病院のことが多いでしょうから、開業医だとあまり関わることがないのだと思います。
もしくは「少しずつ家で食べさせなさい」と“指導”して、親御さんもそういうものだと思ってしまうため、医師には患者さんの抱いているアナフィラキシーの恐怖は伝わりにくいのだと思います。
それが証拠に、食物アレルギーの関心が社会全体に広がっていても、「正しい情報を持とう」という医師はとても残念なことですが、少ないようです。アレルギー学会に参加しても、顔を合わせるのは県外の小児科の先生ばかりです。
園や学校の先生にとっては切実な問題でも、多くの医師には少なくとも切実な問題ではないと思わざるを得ません。「どうしたらもっと医師に関心を持ってもらえるだろうか」といつも思っていますが、とても難しい問題だと思っています。
まもなく新年度に入ります。そのため、食物アレルギーの診断書を求める親御さんが増えてきました。また、この春小学校に上がるお子さんもいて、昨年その子の通う園にエピペンの指導に行っていましたので、今度は小学校にも説明に行く予\定になっています。
先日、お母さんが学校に研修会がどうなったか尋ねたところ、既に日程まで決まっており驚いたとおっしゃっていました。学校側も、新入生がエピペンを持つような重症なお子さんだと、緊張するのでしょう。かなり早い時期に私との間で日程調整はなされていました(笑)。
昨日、ある学校の養護の先生からメールを頂きました。知っている先生からでした。
某市の小学校の養護の先生なのですが、その学校に2年前に多種食物アレルギーがあり、当院でエピペンを所持しているお子さんが入学しました。その他にもう1人、私がエピペンを処方している患者さんもおり、入学を機に「研修会をやりましょう」ということになったのです。
それから2年経ち、学校の先生の顔ぶれもだいぶ変わったということもあり、「また研修会をやってもらえないか?」という打診のメールでした。
返事はまだしていませんが、もちろんお引き受けします。少し前に大人と高校生に1年ぶりにエピペンの打ち方をやってもらったら、2人ともかなり変なことをやっていました(大汗)。私もこれにはちょっとビックリしました。これではいざという時に“切り札”を使えず、パニックに陥ってしまうかもしれません。
1年に一度くらいがいいのかもしれませんが、私が特定の学校に出向いて、お話ししていますので、1年に一度では身体が足らないことになってしまいます。2年に一度くらいなら、ちょうどというか危機意識が薄れてきて、エピペンの打ち方も再確認が必要な時期かもしれません。
私は身体が空いていれば、いろいろなところに行く覚悟はできています。今日のタイトルのように「遠慮なく」言って頂ければ、日程を調整したいと思っています。


