小児科 すこやかアレルギークリニック

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2014年03月01日 更新

最近、診療していると「どこどこに引っ越しが決まりました」と言われることがあります。

当院のようにアレルギーという慢性疾患に力を入れていると、定期的に顔を合わせていますし、お母さん以外にお父さんやおばあちゃんが診察に連れてきたり、兄弟も一緒だったりして、その家族をとても身近に感じます。

お互い信頼関係にあり、私は私で「絶対に良くしよう」と思って診療に取り組んでおり、多分普通の小児科医との患者さんの関係よりは密で、思い入れもあります。

病気はぜんそくだったり、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーだったりします。それら幾つかを合併していることもあります。

私自身は、患者さんが高校を卒業するまで診る覚悟ですので、「転居」と言われると、とても淋しく思います。志半ばという感じです。

一番困るのは、転居先の小児科医がキチンと診てくれるかどうかです。アレルギーは、もしかして小児科医の実力差が最も顕著に表れるのかなと思っています。いつも言うように、私が診ればぜんそくやアトピー性皮膚炎と診断できるのに、なかなか診断できない小児科医も沢山います。

そもそも、診断できないと言うことは、その病気に詳しくないということで、治療もままならないことになります。自分が手塩にかけて診てきた患者さんを、そんな医師に委ねる訳にはいきません。

いつも日本アレルギー学会のホームページから、その地域のアレルギー専門医を検索し、紹介状を書くようにしています。アレルギー専門医なら、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の診断ができないなんて心配は無用ですし、ガイドラインに沿った治療をしてもらえると思っています。

正直、一番困るのが食物アレルギーです。

アレルギー専門医とは言え、「食物負荷試験」をやっている医師はそんなに多くありません。日本の第一人者の先生の中には、負荷試験を年間100件以上やっているということを信頼できるかどうかの判断の目安にしている先生もいます。そういう目で見ると、新潟県は多分私のほかに、もう1人くらいしかいません。

新潟県は食物アレルギーの診療レベルが全国的にも低いと思っていますが、他の都道府県でも一人で負荷試験を年間100件以上やっている小児科医はそんなに多くないでしょうし、アレルギー専門医の資格を持っているから、安心して負荷試験を任せられるかと言えば、そうとは限らないでしょう。

そういうお子さんが転居が決まると、お母さんと「今のうちに負荷試験をやっておきましょう」と計画を立てています。

これは私はどうすることもできませんが、転居先で誤食時の内服薬やエピペンを預かってもらえるかどうかという問題もあります。自治体により差があるので、こちらで預かってもらっていたにもかかわらずということもあるかもしれません。

それはそうと、当院の場合はピーナッツやソバ、甲殻類なども積極的に負荷試験をやっており、残られた期間内にできる限り負荷試験をし、シロクロをつけてあげたいと思っています。