小児科 すこやかアレルギークリニック

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醍醐味
2014年03月07日 更新

アレルギーの体質があると、ぜんそくやアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を発症しやすくなります。

これらの病気は一度に出たり、生まれた時点で発症している訳ではありません。アレルギーマーチの概念のように、0歳でアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを発症し、1歳でぜんそくが出て、後々アレルギー性鼻炎も伴ってくるという経過を辿ることが多いようです。

乳児期に湿疹が出て、他の小児科や皮膚科に通っても改善せず、当院に移ってこられ、アトピー性皮膚炎があることが判明し、以降は当院で乳児健診や予防接種、ちょっとした発熱などの時にかかりつけ医として頼りにして頂けるという流れの患者さんも結構いらっしゃいます。

後にぜんそくも発症してきて、尚更アレルギーを一括して当院で診ているという感じです。

こうなると、いつもお母さんが連れて来られる訳ではなく、お父さんだったり、おばあちゃんが連れて来られたり、兄弟もアレルギーがあると一緒に通院することになり、家族ぐるみのおつきあいになります。

ぜんそくやアトピー性皮膚炎は、慢性の経過を辿るため、ぜんそく発作やアトピーの湿疹を短期的に改善させることはよくありますが、それ以外では一気に良くなったというようなダイナミックな状況には普通はなりません。

そういう意味では、食物負荷試験をやって完食できた時は、感動すら覚えることがあります。まさにダイナミックな状況だと思っています。

ましてや、前回の負荷試験で症状が誘発されてしまい、一定の期間を置いてリベンジの負荷試験を行ない、成功した時の親御さんとの一体感はハンパないと思っています。

当院の場合、あまりにハイリスクな負荷試験はやらないようにしています。しかし、初めて食材を食べる場合、どんな反応が出るか分かりません。何も起きないかもしれないし、早くからアナフィラキシーの症状が見られる可能性もあります

“当たり”をつけると言いますか、加工品を食べて「意外と大丈夫」ということを確認しています。例えば卵を完全除去していて、卵の加工品を食べられた場合、それが“取るに足らない”量であっても、親御さんにとっては「卵を食べられた」ことには変わりはありません。多分、ご家族にとっては、天国と地獄くらいの差があることだろうと思っています。

親御さんがとても喜んで下さるのは当然として、私も負荷試験終了後に「アレルギー症状が誘発されたらどうしよう」という不安から解放されます。

「少しでも食べさせたい」という想いを胸に、患者と医師が同じ方向を向いて、互いにややリスクを抱えた上で行なうのが「食物負荷試験」です。食べられた時は達成感は、とても大きいのです。

一般的には小児科の診療は感染症が中心で、治って当然というものが多いと思います。通常の診療では、なかなか一体感は得られないのではないかと思います。

そういう意味では、当院は食物負荷試験を頻繁に実施していて、毎日のようにハンパない一体感を味わうことができています。これが小児科医であり、アレルギー専門医の醍醐味なのだろうと思っています。