小児科 すこやかアレルギークリニック

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やる時はやる
2014年03月11日 更新

先日、4件負荷試験をやったのですが、うち2人は県央地区と言われるところから受診された方でした。

三条市が中心だと思いますが、その周辺を県央地区と呼んでいます。キチンと負荷試験をやっている医療機関がほとんどなく、患者さんはこの分野ではあまり恵まれているとは言えないでしょう。

当院までは100キロ近く離れていますが、新潟県の子どもは新潟県の小児科医が守るのが当然ですから、誰かが「受け皿」を用意しておかないと患者さんが路頭に迷ってしまいます。

そういう意味では、当院の存在を県内の食物アレルギーで困っている患者さんに知ってもらう努力は必要だと思っています。

負荷試験というと、当院ではほとんどありませんがアナフィラキシーを起こす危険性は伴います。開業医ゆえに入院施設を持たないため、リスクのある負荷試験は避けるのは当たり前のことです。

ただ、外堀を埋めさえすれば、「やる時はやる」という気持ちで取り組んでいます。

何をやったかというと、10代のエビがクラス5の患者さんにエビの負荷試験をやってしまったのです(汗)。

一般的には、エビは大人もアレルギーの患者さんがおり、治りづらいアレルゲンとされます。幼児で様々な食品の数値が高いお子さんが、食べられることはあるとは思いますが、もう中学生です。年齢が長じてくれば「アレルギー検査の数値が高い」=「食べられない」という図式が成り立つ可能性が高いと思っています。

以上のことから、今回の負荷試験は「やるまでもない」、「結果は見えている」という気持ちは正直ありました。

先ほど述べたように、“外堀を埋めさえすれば”、挑戦してもいいと判断した次第です。

どういうことかと言いますと、この患者さんの件は他の患者さんに勇気を与えることができると思い、これまでも触れてきました。これまで甲殻類、軟体類、貝類はすべて地元の小児科医から食べないよう指示され、親御さんも「一生食べられないもの」と諦めていたそうです。

タコ、イカ、カキなども数値がクラス3~4でしたが、意外や意外これらは負荷試験で危なげなくクリアしています。そして今回クラス5ですが「(禁断の?)エビに挑戦してみますか?」ということになったのです。

正直言って「さすがに今回は…」と思っていました。ただ、ここまで“外堀を埋めている”ので、避けて通れないと覚悟しました。

私がそう思ったのですから、患者さんが一番不安だったと思いますが、過去に3つの食品をクリアしているので、食べることの恐怖心はやや軽減していたと思いますし、親御さんも「ひょっとすると」という淡い希望は思っておられたようです。

なんと、結果はクリアでした!!!!!!。

もちろん、私自身も嬉しいのですが、他の患者さんにもエビがクラス5とかだと「除去した方がいいよ」と言っているため、自分の判断や指導がどこまで正しいのか、訳が分からなくなってしまいました(泣)。

開業医なので、無謀な負荷試験は避けるべきですが、こんな感じで外堀を埋め、リスクを少なくすれば、「やってみなければ分からない」という姿勢で負荷試験に臨んでもいいのかなと思っています。

これからも「やる時はやる」という気持ちは持ち続けていこうと思っています。