タイトルは、どこかのキャッシングの会社のコマーシャルのようになってしまいました(笑)。
当院周辺では、この春から「学校生活管理指導表」を導入するところが目立ちます。記載を求めて、受診される方も結構いらっしゃいます。
ご存知の方も多いでしょうが、アレルギー疾患の増加に伴い、国が全国統一の書式でアレルギー診断書を作りました。特に食物アレルギーは、学校で給食が出るでしょうから、提出は必須だと思います。
これは2008年に発表されました。今は2014年ですから、正直6年も導入が遅れたことになります。ただし、いまだに導入できていない地域も結構あります。この運用は行政ごとに任されているようで、徐々に広まってきたということでしょう。
この診断書ですが、専門でない医師には記載が結構難しいようで、ほとんど書いたことがない医師も多いと思います。医師から逆ギレされ、書いてもらえないケースもあるようです。
書いてもらっても、あまりに曖昧で学校側が理解できず、当院で再記入してもらうようお願いされたケースもあります。医師の知識不足で患者さんに迷惑をかけていることもあるのが現状でしょう。
昨年11月に、あるお子さんが食物アレルギーの相談に当院を受診されました。
この方は昨日の患者さんとは異なり、園に通っているお子さんです。話を聞くと、甲殻類、軟体類、貝類がことごとく除去されていました。前医から数値が高いことを理由に除去するように言われていたのです。
確かにこういった魚介類は大人にも見られるアレルゲンで、治りづらいため、「食べられないもの」、「一生除去すべきもの」と考える方が多いようです。
以前、食べてみてアレルギー症状を強めに起こしているならそうかもしれませんが、食べたことがないのなら、負荷試験の適応になります。
例えばエビが食べられたから、カニも大丈夫とは言い切れず、いちいち負荷試験をやらざるを得ないと思っています。何種類も除去していたので、ひとつひとつやってみるしかありません。
12月から負荷試験を開始しました。順番は詳しくは覚えていませんが、イカ、タコ、アサリ、カニとやり、つい先日がエビの負荷試験でした。
だいぶ前になりますが、エビアレルギーのあるお子さんが、スーパーの試食コーナーでエビシューマイを食べて、アナフィラキシーショックに陥ったという生々しい話を聞いたことがあります。もちろん、こういうことは起こり得ます。
アレルギー検査が陽性だと、最悪こういう事態も想定した上で負荷試験を行なうことになります。しかし、結果はあっさりとクリア。油断は許されませんが、最近甲殻類の負荷試験は、意外と食べても何も起きていません。
地道な負荷試験のお陰で、これまで除去していた甲殻類、軟体類、貝類が食べられることが証明されました。あとは、家でもこれらを何度か食べてもらい、何も起きなければ、園や自宅での除去は解除できると考えています。
昨年11月に受診されて、計画的にひとつひとつ負荷試験をやって、ようやく除去している食品の検査が一通り終わりました。負荷試験自体は親御さんの受診できるタイミングで行なっていますが、ちょうど3月に一区切りがついたので、新年度の生活管理指導表には甲殻類、軟体類、貝類の解除という記載ができそうです。
中には、いくつも負荷試験をやる必要があるのに、いきなり3月に受診される方もいます。直前にならないとなかなか重い腰が上がらない、私のようなタイプの方のようです(汗)。
新年度を見据えて、計画的に受診して下さると有り難いと思っています。


