週末は、またイチゴ狩りに行ってきました。
今シーズン、既に3回か4回目(笑)。子ども達と両親を連れていって楽しめるとなると、先週に引き続きのスキー場はパス。ドライブがてらとなると、イチゴ狩りになってしまいます。
自分の穫ったイチゴをその場で食べられるのは、年齢を問わず楽しいものです。いつもは新潟市の南区のイチゴ園に行くのですが、今回は湯沢町の方へ行ってきました。有名な苗場スキー場も近いため、さすがに雪が深いです。
ボランティアというと、ゴミ拾いや無償で行なう活動といったイメージを抱く方が多いと思いますが、医療もそうだと思っています。
今期やっているドラマで「医龍」があります。どんな難しい手術でも100%成功します。手術途中で有り得ない?アクシデントが起こってもです。ああいったドラマを見る患者さんが多いと、手術をする外科系の先生はやりづらいのかも?。外科の医師が子どもの糖尿病の診療をしたりと、ハチャメチャなところもあります。
小児科医は内科系ですが、聴診器を当てただけで、診断が確定してしまったりしており、名医ってあんな感じで対応できるのでしょうか?。私のような凡人にはちょっとついていけません(汗)。
ドラマの中でも言っていたことですが、“医療を良心的に行なうと利益が上がらない”というのは事実でしょう。
当院では、アレルギーに困って当院に藁をもつかむ思いで受診される患者さんも多いですが、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどで適切に医療が行なわれていないケースをかなり見掛けます。
それぞれの病気の説明をすると、いまだに30分以上かかることもあります。専門医がビシッと診断し、治療方針を伝えなければいけないと思えば、そういう対応をしなければ、「この患者さんは救われない」と思えば、30分以上時間を掛ける価値はあると思っています。
しかし、実際にはその間に風邪の患者さんを10人診た方が儲かってしまうのです。多くの医師が、ひとりの患者さんに30分も掛けるなんて有り得ないと思っているように感じています。
私の場合、風邪なんてどの小児科医でも対応できることなので、誰でもできるとは限らないアレルギー診療は「自分がやらねば」という思いで診療しているつもりです。
医師であっても誰も損をしたいとは思いませんし、大勢診た方が利益が上がるのが現実ですから、アレルギーを風邪と同じように“3分診療”で済まされてしまい、路頭に迷う患者さんが後を断たないのだと思っています。
ですから、ひとりに時間を掛けるということは、ボランティアと言えなくもありません。医療ってこだわりを持てば持つほど儲からなく、逆にドライにやればいかようにでもなるのだと感じています。
当院は、食物アレルギーの診療に力を入れています。て言うか、専門的な診療をしている医師が県内にはほとんどいないため、力を入れざるを得ないというのが正直なところです。
何十キロも離れた街から受診されると、その期待を裏切れません。近隣の小児科でも、質問しようとしても嫌な顔をされるとか、すぐに病気のパンフレットを渡され「これを読んでおいて」と質問するスキすら見せないなんて話も聞きます。私の場合、こういうことができないタイプなので、損な性分なのかもしれません(汗)。
食物負荷試験に縛りがあることをご存知の方は少ないと思います。まあ、食物負荷試験の存在自体すら、かかりつけ医から知らされていない患者さんが多いのですから、知らなくて当たり前でしょう。
あまり書きたくないのですが、負荷試験には「9歳未満」で、「年2回まで」という縛りが存在します。
当院では、10代の患者さんへの負荷試験や、9歳未満であっても、多種の食物アレルギーがあり、立て続けに負荷試験をやる患者さんは、年間で3回以上行なうことも多いのですが、もはやボランティアの部類に属します。
食物負荷試験は、上手にやらないとアナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、場合によっては患者さんとのトラブルの火種になり兼ねません。
最近は、多くの医師がリスクを極端に避ける傾向にあります。ですから、卵アレルギーの「た」の字を聞いただけで「うちではインフルエンザ(MR)の予防接種はできない」と断る医師も少なくありません。そもそも、「医療」は患者さんの命や健康にかかわる仕事のため、リスクのない医療なんてないのだと思っています。
私の場合、負荷試験後、食べられると分かった時の本人や親御さんの嬉しそうな表情を見るのが好きです。新潟県で、「私がやらなければ誰が負荷試験をやるんだ」という気持ちは持っています。
あまり恩着せがましく言うつもりはないのですが、医療、特に食物アレルギーの分野はボランティア的な要素も多いのも事実であり、当院の負荷試験にかける熱い想いを感じて下さると有り難いと思っています。


