昨日の水曜の午後も某市の小学校に出掛けてきました。
大きな学校だったため職員も多く、他校や教育委員会からの参加もあったようで、80人くらいは集まって下さったようです。
私の患者さんが、この春にこの小学校に上がりました。エピペンを所持したお子さんを預かるのは初めてのようです。
4月に入って3回目の水曜ですが、私自身は先週も先々週も各地の小学校を回っています。できれば、どの学校も入学し、給食の始まる前に食物アレルギーの話を聞きたいのだろうと思いますが、私も体が一つしかなく、仕方ありません。
エピペンがどういうものか表面上は知る機会もあったでしょうが、多分十分とはいえないため、給食提供開始の際、不安も大きかったのだろうと思っています。
私としては、いつも通りのことですが、一生懸命食物アレルギーのこと、誤食時の対応(内服薬)、エピペンのことなどをしゃべりまくりました。
私が学校に出向いて話す際に、必ずと言っていい程強調しているのは、私が主治医として診ている患者さんの病状のことです。昨日もそうですが、負荷試験をしてアナフィラキシー症状が出た時の話をしています。
この患者さんは、小麦が重く、うどんで負荷試験をした際、2センチからスタートして、次に4センチ食べてもらったところで、蕁麻疹と呼吸器症状が出てしまいました。100g食べることが目標だったのに、本当にスタート早々にアレルギー症状が誘発されてしまいました。
一方、除去して頂いている卵や乳は、具体的にこれくらい食べたら、軽い症状が出たとお伝えしており、さほど重くもないことは、小麦と対比しても伝わったのかなと思っています。
また、ピーナッツも当初は除去していましたが、負荷試験でクリアしたことを説明しています。一般の方はピーナッツの検査が陽性だと、食べられないものと思っている方も少なくないでしょうが、10粒食べて問題ないことを確認しています。
食物アレルギーの一般論やエピペンの取り扱いは、食物アレルギーを少し勉強している医師であれば話せるでしょう。エピペンを所持している患者さんの詳細は、私にしか分からないことで、「どれくらい重症か」ということを直接、その子の通う小学校の先生方に説明することは、とても有意義なことだと思っています。
先週末、名古屋に行ってきました。
日本小児科学会に参加してきた訳ですが、その際、アナフィラキシー時の対応についての専門病院の取り組みに関する発表がありましたので聞いてきました。
学会会場で、ある県の専門病院でご活躍の日本の第一人者の先生がコメントされていたのですが、一番いいのは、地域の開業医を巻き込んで直接学校に出向いて啓発活動することが望ましいとおっしゃっていました。
自分で言うのも何ですが、「あぁ、オレって一番いいことをしているんだ」と思ってしまいました(笑)。
結局、専門病院主催の講習会を開いても、エピペンに興味のある、問題意識を持った学校関係者しか参加しない訳で、やはりエピペンを所持しているお子さんの通う学校の先生が誰でもエピペンを使えるように指導することが、大事なんだろうと思っているし、そう考えたからこそ、毎週県内各地を回っています。
これからも自信を持って、“いいこと”をやっていこうと思っています。


