小児科 すこやかアレルギークリニック

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知識と情熱
2014年04月28日 更新

土曜日は、半日で診療が終わることになっています。

最近、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の調子の悪いお子さんも多く、ゴールデンウィーク前に何とかしておかなければと思う方も多いのでしょう。100人を超える受診がありました。

申し訳ないと思いつつも、当然のごとく待ち時間が長くなります。待ち時間が長いからと言って、慌てて診療して、その結果として誤診することは許されることではありません。調子がイマイチな患者さんが多いので、「なぜ悪いのか」、「どうしたら良くなるのか」を考え、アドバイスを与えなければなりません。

患者さんの方も疑問点があれば、質問をされる方もいます。それに答えるのも私の仕事なので、更に時間が掛かってしまいます。結局、終わったのが16時近く。昼休みも取らずに診療しっぱなしなので、一日の仕事をやった以上の疲労感がありました(汗)。

その夜は、さすがに泥のように眠りました。折角の日曜は、これから押し寄せてくる学会の準備などに費やすつもりでした。ただ、あまりに天気が良く、子ども達も時間を持て余しています。

ドライブがてら、花見(と言っても子ども達は“団子”派)に行こうと思いました。露天商が確実にいるところとなると、長岡市の悠久山公園かなと思いました。実際、桜はかなり散っていましたが、売店は結構残っていて、チョコバナナや綿あめなどを買ってきました。

息子は、先週、長岡市の隣の見附市の移動式動物園にいなかかったので、また行くことにしました。今回は猿回しも見たりして、楽しんできました。お陰で、少しは進むはずだった学会の準備は進まず…(大汗)。つい後回しにしてしまう私の悪いクセです。

夜になって、21日にNHKの「視点論点」という番組で、私の恩師が「給食のアレルギー事故をどう防ぐか」という題目で解説していることに気付きました。

私の部屋には、東芝のタイムシフトという機能を搭載しているハードディスクレコーダーがありますので、難なく観ることができました。

調布市の死亡事故を受けて、国が再発防止のために有識者会議を設けましたが、恩師はまとめ役だったため、解説者として10分間しゃべり通していました。

ポイントをかいつまんで話されていましたが、驚いたのがエピペンの保持率が0.3%で、全国で約24000人もいるのだそうです。当院で数十人処方しているくらいなので、多くはアレルギー専門医が処方しているでしょうから、よく考えてみると妥当な数なのかもしれません。

しかし、これで十分かというとそうではないでしょう。当院で診てる患者さんでも、“適確”に処方しているかと言われると、そうとも限らないと思っています。何故なら、負荷試験をやって予想よりも強い症状が出て、慌ててエピペンを処方することもあります。検査の数値が高く、負荷試験をまだやっていないケースの中にエピペンを持つべき患者さんも結構いるのだろうと思っています。

番組の後半で、アレルギー専門医が少ないこともあり、適確な指示が医療者側から学校側から出にくいという大きな問題が横たわっているということを指摘されていました。

要は、負荷試験でシロクロつけて、診断書を提出するのが望ましいのは明らかですが、多くの医師がそうはしておらず、診断や指導が曖昧では、学校側も曖昧にしか対応できないという意味です。

食物アレルギーは、いつも言っているようにアレルギー検査の数値のみで除去を制限されることが多いでしょうが、数値が極めて高いものならまだしも、さほど高くなければ負荷試験をやってみるべきでしょう。

専門でいない医師からすると、数値が高い=除去と診断しておけば、何も起きず、責任も取る必要すらありません。少なくとも医師は困らないため、つい繰り返しているのだろうと思っています。負荷試験をすべきかどうかの判断をできる医師は、多くないものと思います。

あまりハッキリ言ってしまうと角が立つので、そういう表現になったのでしょうが、私から言わせれば食物アレルギーについて「知識と情熱」を持っている医師が極めて少ないと言えるのだろうと思っています。

そういう部分も、園や学校の対応の曖昧さにつながっているのだろうと考えています。