水曜の午後は、講演活動を行っています。
もともと休診なので、仕事や遊び、もしくはボーっとしているなど自由に時間を使えます。
今、プライベートでハマっているのは、自作のタイヤ置き場の小屋の作成ですが、肝腎の屋根だけ未完成でした。梅雨に入っては作業もできず、小屋自体にも良くないでしょうから、水曜日の午後に一気に完成させてしまおうと思っていました。
昨日は、あいにく新潟でも気温が30度まで上がりました。でも「やるしかない」と炎天下、屋根葺きを行ないました。プラスチック製の波板を屋根板に固定する作業を一気に行ない、ようやくほぼ完成しました。
素人の作成なので、結構チリが合っていませんが、それはご愛嬌。でも、何かに夢中になている時って、時間が止まっているかのような、充実した時間が過ごせたように思います。
昨日、ステロイド軟膏に否定的な方針を取っていた親御さんに理論的に説明し、治療させて頂いた経過をお話ししました。慢性疾患であるアトピー性皮膚炎でも、ガイドラインに沿って治療すれば、ほとんどがものの見事に改善させられます。
1時間説明というか、“説得”に時間を充てたのですが、先週、その翌日に前医でぜんそくの診断のもと、治療しても改善しなかったお子さんが受診され、今度は30分説明したことをお話ししました。
簡単に振り返ると、ここ最近ゼーゼー言いやすく、痰絡みの強い咳が持続していました。吸入ステロイド薬まで使われても一向に改善がみられませんでした。赤ちゃんも夜に咳き込むので、泣いて目覚めてしまいます。そうなれば、母親も寝てなんかいられません。
翌日、元気に仕事や家事をこなせるのも、夜にしっかり睡眠を取って初めて可能になること。母子ともに睡眠不足で、“出口の見えないトンネル”に入っていては、どんどん疲弊してしまいます。
患者さんにはあまりそういう発想はないのかもしれませんが、医者を代えるのが一番の薬だったりします。当院にはそういう患者さんが結構います。
今のぜんそく治療は、赤ちゃんであっても内服薬で改善がなければ、吸入ステロイド薬を使用します。専門でないと、「やることをやってるんだから、もうできることはない」と思う傾向にあります。
私は吸入ステロイド薬の出番でないと考えました。今後必要になるかもしれませんが、現状では別の要因がメインに考えられたため、不要と判断しました。
ぜんそくもアトピー性皮膚炎も適切な治療を行なうと、多くは1週間もあれば改善してきます。この患者さんも1週間後に受診されました。
ぜんそくの場合、1週間で完全に咳が止まることはないかなと思いますが、当院の場合、「もうほとんど出ません」と言われることはかなりあります。
母子ともに睡眠不足で疲弊してしまっていて、藁をも掴む思いで当院を受診された訳ですが、再診時は目論見通りでした。つまり、咳はかなり減っていました。吸入ステロイド薬を使っていなくてもです。
嬉しいことに笑顔で、「母子ともに眠れています」と言って下さいました。これがあるから、診療が30分中断しても「時間が無駄になった」とは思いません。
この辺は開業医同士の連携はほとんどなく、その医師の裁量で「これ以上は仕方ない」なんてよく言われているようですが、残念ながら医師が専門かどうかで治療や経過は大きく変わることも多々あります。
紹介がない理由は、プライドや患者が減るくらいしか思いつきませんが、患者さんにとって関係のないことで、医師の都合で医療が行なわれ、制限を受けていることは良いことではありません。
子どもが具合い悪くなれば、母も心配でおちおち寝ていられません。“母子ともに”改善させるのが小児科医の役割なのだろうと思っています。


