昨日は、激怒したケースと神が降臨したケースがありました。
その前に、昨日のケースの続きを。
他院でぜんそくが見逃され、熱が5日続く原因がヒトメタニューモウィルスによる肺炎であった患者さんの件ですが、「その状況じゃ入院じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は当日は解熱傾向でしたが、眠れないほど咳がひどい状況でした。全身状態も悪くなく、何とか外来治療が可能ではないかと考えました。
これまで前医を信用して何度も受診していたのに、あまりに当院との差に「ショックを受けた」そうです。更に追い討ちをかけるように、前日の夕方に当院を初めて受診され、一晩経ったら咳も急激に減少しており、「これまでの“医療”は何だったんだ」と思ったそうです。
当院は、利益を優先しておらず、いい加減な医療もしたくないので、昨日述べたような原因追及と、なるべく適切な治療を心掛けているつもりです。呼吸器も感染症もこだわっているので、あまりにレベルの低い医院さんとは一緒にされたくないと思っています。
実は、弟さんがいて、咳もひどく、熱も数日続いている状況でした。「だったら、下の子も診て欲しい」と翌朝一番に当院を受診されています。
レントゲン上、明らかな肺炎像は認めませんでしたが、上のお子さんからうつったのでしょう、ヒトメタニューモウィルスが検出されました。やはり兄弟は似るもので、ぜんそくも隠れており、前医はそれを“風邪”と診断していました。
また、母自身も咳が強く、ご希望で当院を受診されましたが、ぜんそくを発症していると思われました。やはり大事なのは、診断をキチントすることで、あとはその診断に基づき、お薦めの治療を提供すれば良いだけのことなのです。
親子3人で咳や熱で困っており、「人助け」ができたと思っています。医療は、病気で困っている患者さんの症状を軽減させるのが目的ですが、敢えて言えば、レベルの低い医院にかかっては、全く「人助け」になっていないことが分かります。
そのくせ、適切な診断や治療をせずとも、点滴に通わせたりしたため、前医には莫大な医療費が支払われることは、私には理解ができないのです。しかも、反省がないため、また似た症状の患者さんには、同じような“治療”をしてしまうことでしょう。医療費が支払われなくすれば、相当勉強してくれるのだろうと思っています。
ようやく今日の本題ですが、あるお子さんにイカの負荷試験をしました。アレルギー検査はクラス3と結構高く、親御さんは「ダメだろう」と予想されていました。
私は「やってみなければ分からない」というスタンスなので、負荷試験をスタートさせました。実は、結構早い段階から右まぶたに蕁麻疹がクッキリと出てきてしまいました。
親御さんは「予想通り」という感じで、私も「やっぱりダメか」と思いかけました。抗ヒスタミン薬の内服をしてもらおうと思ったのですが、少し様子を見たら蕁麻疹は消えてしまいました。
負荷試験は、アレルギー症状が出始めたら、続行することで強めの症状が誘発される可能性があるのですが、ある程度は症状が出ないと「除去する」根拠にはならないのかなと思っています。私はやや迷いながらも、続行を選択しました。
食べ進めると、「ダメだろう」という予想に反して、あっさりと食べられてしまいました。また増やして食べさせると、またクリア。結局、目標量を完食してしまいました!!。
負荷試験終了後に、やや大袈裟ですが、親御さんには「神が降臨したね~」などと言っていました。予想外の出来事に、嬉しそうです。
もし、まぶたのハッキリした蕁麻疹が出たところで負荷を中止していたら、しばらくはイカを食べさせることを諦めていただろうと思います。
私も止めずに良かったと思っているし、こういう経験を今後に役立てたいと思っています。


