小児科 すこやかアレルギークリニック

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10分の1
2014年06月17日 更新

昨日、電子カルテの調子が悪くなりました。

昼休みに修理に来て頂きましたが、夕方にまたフリーズしてしまい、修理に時間を要してしまいました。お待たせしてしまい、患者さんには申し訳なく思っています。原因も特定でき、今は完調です。

昨日も食物負荷試験を行ないました。

先日、ソバがクラス0の患者さんに負荷をして、しっかりと症状が誘発されてしまった話をしました。お読みの方には、言わば“ガッカリさせる”結果だったと思います。

今日は、逆に“勇気づける”ような結果の話をしようと思っています。

患者さんは6歳のお子さんでした。6年前に近医で“乳児湿疹”と診断されており、いつものパターンで、「誤診」→「過小治療」→「改善しない」という状況でした。

当院を困り果てて受診され、アトピー性皮膚炎は速やかに改善しています。アトピー性皮膚炎に食物アレルギーを合併することが多く、アレルギー検査を時々行なっていました。いくつかの食品が陽性でしたが、負荷試験でクリアしたりして、残りはピーナッツでした。

4年前にピーナッツの値がクラス4で、抗体価は37くらいありました。ここまで高いと専門医でもなかなか負荷試験をやろうとは思わないと思います。

ピーナッツは微量でもアナフィラキシーを起こしやすく、大人にもみられるので、もしかしたら一生食べられないかもしれません。私なら、抗体価が一桁なら負荷試験をやろうかなと思います。

私の判断基準がそれくらいなので、クラス4、抗体価が37では、さすがに除去継続となります。ただ、「一生食べられない」とは安易に言いたくありません。

先程の結果が4年ほど前のことだったので、「また検査をやってみようか」と提案し、検査を見てみると、何と10分の1の3.5まで低下しているではありませんか。速攻、負荷試験を薦めました。

で、負荷試験の結果は、何とクリアでした。

アレルギー検査の数値だけでは食べられる・食べられないの判断はできないと言っていますが、ここまで下がれば、「こちらに風が吹いている」のだと思います。それで「もしや食べられるのでは?」と考え、思い切って負荷試験を提案してみたのです。

ただ、別に奇跡が起きた訳ではありません。神も降臨した訳でもありません。年長児でアナフィラキシーを起こすようなお子さんは、正直完治は難しいと思いますが、乳幼児期に数値が高くても下がってくるケースは、食べられることがあることが知られています。まさにそういうケースと言えます。

乳幼児期にピーナッツの値が高くとも、諦めずにアレルギー検査は時々やることをお薦めします。今回のようなことは、十分有り得ると思っています。