小児科 すこやかアレルギークリニック

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2014年06月18日 更新

昨日、テレビが壊れました。

診療中の夕方、スタッフから焦げ臭いという報告を受け、電子カルテなどパソコン機器を疑いましたが、臭いの原因は分からず。と思っていると、待合室のテレビが映らないことに気付きました。

開院して約7年、テレビも寿命を迎えたようです。それにしてもレントゲン、電子カルテと不調が相次ぎ、今度はテレビとツイていません(汗)。

テレビは待合室の壁に取り付け金具にて固定されています。それを流用しようと、同じメーカーのテレビを買いに電気量販店に行ったのですが、メーカーはサンヨー。いま、サンヨーのテレビってないんですってね。パナソニックに吸収合併されています。

結局、取り付け金具を持って電気量販店に出向き、流用可能なテレビを買ってきて、取り付けました。ちなみにメーカーは東芝です。7年の時代の進歩は大きく、液晶テレビの薄さは元のテレビの1/3くらいでしょうか。

毎日真面目に診療に取り組んでいるので、毎日“事件”は起こります。と言っても、今回のようにテレビが壊れた、電子カルテが不調といったレベルの話ではありません。この場で書く話のネタという意味です。

この春、某市から患者さんが初めて当院を受診されました。過去に卵でアナフィラキシーショックを起こしたことがあるようです。なんと、卵を食べ、まもなく意識消失まで起こしています。

この街では、ほとんど負荷試験が行われておらず、お母さんは卵を試行錯誤で食べさせていました。本来ならかかりつけ医がアドバイスを送るべきケースであり、お母さんも恐怖と背中合わせで、心細かったのだろうと思います。驚いたことに、最近の食生活を聞いてみると、卵焼きをごく少量なら食べているのだそうです。

アナフィラキシーショックを起こしたのが0歳の時のことなので、5年の歳月が卵アレルギーの改善まで持っていったのだろうと思っています。ただ、卵焼きを1個食べられるかどうかを確認する必要があり、先月負荷試験を行ないました。

結果はクリア。意識消失まで起こしたものの、本当に治ってしまったようです。家でも他の卵料理、プリン、マヨネーズなどを何度も食べられることを確認しており、卵の除去とはオサラバできそうです。

それで園でも卵の制限解除をお願いしようと、食物アレルギーの診断書を書くことにしました。その際、あることを相談されました。

実は、近々園外でクッキー作りのイベントがあり、参加したいのだそうです。ところが、「何かあっては困る」と言われ、園側から園での待機を指示されたのだそうです。本人も楽しみにしていたため、親御さんも何とか予定を合わせ、同伴することにしたのですが、それでもダメとのこと。お母さんも困惑していました。

このお子さんは、生や半熟の卵を食べられるかどうかは確認していないため、生卵を扱うようであれば、確かに何かあっても困るのですが、クッキーの生地を用意してある状態からクッキーを焼いて食べるそうで、私がみても参加に特に問題はなさそうです。しかもお母さんも一緒です。

交渉の中で、参加してもいいことになったようですが、その子だけ「クッキーは食べてはいけない」なんて言われているようで、やはり「何かあっては困る」の一点張り。卵焼きを何度も食べている子が、この状況で何も起きない可能性が極めて高いと判断し、卵の除去解除の診断書の欄外に「クッキー作りのイベントに行かせて下さい」と書いてしまいました。

ちなみに、この園は当院から70キロ離れた街にありますが、もう一人私の診ている患者さんがいて、その子は園待機だそうです。

食物アレルギーに慎重になることは悪いことではありませんが、過剰な対応は“行き過ぎ”かなと思います。園の寛大な配慮を待ちたいと思っています。