小児科 すこやかアレルギークリニック

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「エピペンを打ってもいいですか」
2014年07月03日 更新

一昨日、ある学校の養護の先生から電話口でこんなことを言われました。

状況を聞いて、許可をしました。当院かかりつけの患者さんなので、最重症でなければ対応するつもりでしたし、受け入れOKのつもりでしたが、救急隊の“エピペン使用時は総合病院に搬送する”という決めごとがあるようで、病院に搬送されたようです。

病院の先生もいきなりアナフィラキシーでエピペンを使用したお子さんが搬送されると聞いて驚かれたと思います。ご迷惑をお掛けし、申し訳なかったと思っています。

当院は、県内でもトップクラスにエピペンを処方しているのだと思いますが、そうなるとエピペンの使用も必然的に増えます。昨年春からエピペンの使用は7件目でしょうか。原因が分かっていないものに関しては仕方なかったと思いますが、原因が分かっていて油断して与えてしまったケースも目立ちます。私の指導が悪かったのかと反省しています。

実は、じんましんの他に強い咳き込みがあったため、養護の先生にエピペンを使用して頂く判断をしましたが、エピペンは15分程で効果が消失してしまいます。病院受診時にちょうどそれくらいの時間が経過しており、咳き込みがまた悪化したそうです。小児科の先生から再度エピペンと同じ成分のアドレナリンが追加投与されています。

一泊入院した上で翌日退院されました。エピペンを再処方する必要もあり、また今回の原因を解明する必要があったため、病院の先生のご配慮で、退院した足でそのまま当院を受診して下さったようです。

状況はこうです。給食を食べてから、昼休みにサッカーをしていました。し終えて、教室に戻るところを学校職員が児の顔が赤くなっていることに気付き、保健室に連れていったそうです。顔が腫れて、じんましんも増えて、更に咳も悪化し、呼吸苦を伴う程でした。そんな状況で、当院に連絡があったのです。

「院内」にいれば、吸入と内服で少し様子をみたかもしれませんが、「院内」と「学校内」では治療が異なります。しかも、私も診察しておらず、電話口での情報が状態把握のすべてになります。「学校内」では、早めの対応が必要と判断しました。

再診時、状況を詳しく聞いても、エピペンを打つタイミングは悪くなかったと思っています。養護の先生には勇気を持って対応して下さり、感謝の気持ちで一杯です。

この子は、この春に牛乳で負荷試験を行ない、途中でやはりじんましんと呼吸器症状が出ています。それでエピペンを処方する決断をしており、この5月に学校の先生方にエピペンの指導をしたばかりの状況でした。

今は「食べられる範囲で食べさせる」というのが考え方で、乳成分を少し含むものは食べられるということでしたので、少量は可としていましたが、多分気温の上がった中をサッカーをして走り回ったせいで閾値が下がり、発症してしまったものと考えています。

返す返すも私の指導不足で引き起こしてしまい、患者さんをはじめ関係者の方々にご迷惑をお掛けする結果となってしまいました。この結果を踏まえ、対策を取り、二度と症状を誘発させないよう努力しなければなりません。

繰り返しになりますが、学校側の適確な判断と病院の先生の感謝の意を表したいと思っています。