真面目に診療し、真面目に池を作っています(笑)。
先日、近くのホームセンターでたらいのような、ひょうたん型をしたプラスチック製の池を買ってきました。一昨日、庭の一角を掘り、埋め込みました。
昨日は仕事が終わったら、またホームセンターに行って、底に敷く小石と水草を買ってきました。今日は濾過装置が届きます。週末はまた学会ですが、その前に金魚とめだかを買ってきて、池に放つ予定です。
私の実家は自然が豊富で、子どもの頃メダカをすくってきたり、フナを釣ったりして遊んでいたので、何かワクワクします。池好きの大人はきっと皆こんな気分なんだろうなと思っています。
さて、先日、卵の加工品を使って卵の負荷試験を行ないました。この患者さんはアレルギー検査で「卵白」はクラス4でしたが、「オボムコイド」は0でした。つまり、陰性なので「食べられそうだ」と勝つ気満々で負荷試験に望みました。
卵白が陽性でも、オボムコイド、つまり加熱卵白が陰性ならば、大きく言ってしまえば生卵は分からないけれど、加熱してあれば食べられるという指標になるのだろうと思っています。
当院は、負荷試験は積極的にやっているけれど、「負けるケンカはしない」のが開業医の鉄則であろうと思っています。いきなり卵焼きで負荷試験をして、アナフィラキシーショックを起こし、「じゃあ、入院して様子をみましょう」とは言えないのです。
「だったら、負荷試験なんてしなきゃいいのに」という考え方もあるかもしれませんが、昔のお医者さんのやっている“数値が高いと除去”ということをやっていたら、新潟県の食物アレルギー患者さんは救われないことになります。
ほんのでしょうが、少しは新潟県内の食物アレルギー事情を変えてきた自負があります。私がいい加減なことをしていては、私に食物負荷試験を教えて下さった恩師の先生に失礼に当たります。
加工品を食べさせ、大丈夫なら卵焼きを食べさせるという方法を取っていますが、最近は専門病院でも幾つかの段階に分けて、少し食べたら次のステップなんてやり方をしているので、やっていることはそう変わらないと思っています。
クッキー程度の加工品だったので、私の経験では問題なく食べられると予想していました。しかもオボムコイドが陰性なので、クッキーのようにしっかり加熱し、卵タンパクの少ししか含まれない加工品は、食べられて当然くらいに思っていました。こんな風に書いていると、結果が見えてしまいますね(汗)。
分割して食べていくのですが、一応目標量は食べられています。その後、じんましんが広がってきて、内服薬を使わざるを得ませんでした。私の中では、負荷試験後に薬のお世話になるのかならないかは大きな差と捉えています。
内服後、徐々にじんましんは消えていきました。とりあえずはヤレヤレといったところです。
先週末の名古屋での学会でもそうでしたが、最近は負荷試験が陽性(アレルギー症状が誘発された)であっても、食べ進める傾向があります。その傾向に沿って、この患者さんにも食べ進め方を指導しました。
ここ最近は、ふと池のことを考えたりしますが、メインは栄養士会の講演のことが頭を離れません。示唆に富んだケースを経験すると、「これは講演内で使わせてもらおう」と思ったりします。
私も何でもかんでも医院で負荷試験をやっている訳ではなく、数値の陰性のものは「可能性はゼロではないけど、陰性なら家で食べてもいいよ」なんて患者さんに言っていますが、こんなケースを経験すると、自分の指導が間違っているのではないかと不安になります。
やっぱり負荷試験は一筋縄ではいかず、難しいなと思っています。


