小児科 すこやかアレルギークリニック

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41倍
2014年08月19日 更新

昨日から通常の診療を再開しています。

思った程の時差ボケもなく、普通に診療できていたように思います。1週間お休みを頂いたので、1週間のブランクがあった訳ですが、小児科医として20年以上やっていますので、特に影響は感じませんでした。

私の行っていたデンマークは、北欧だけあって最高気温は20度ちょっとでしたので、帰国してみてさすがに日本は暑いです。インターネットは向こうでもやっていたので、情報不足という訳でもなく、食事も昨年行ったロンドンよりもはるかに美味しいものでした。

率直に一番不便だったのは、便座に座ることでした(涙)。

泊まっていたのは、旧いホテルではなかったのですが、外国はたいてい便座の保温機能が付いていません。便座のひんやり感がハンパないのです。日本に帰ってきて、あの安心感は捨て難いです(笑)。

月曜から診療してみて、早速負荷試験の予約も入っていました。市外から受診された小麦アレルギーの患者さんでした。

結構重症な方で、1年少し前にうどんで負荷試験をやった時に、2センチで軽く症状が出て、続行し4センチ食べさせたところで、症状がハッキリ出たため、負荷試験を中止しています。

家では少しは小麦を摂るように指導しており、今回はその日々の努力がどれだけ報われているかを判断したいと思っていました。

前回がそんな少量かで症状が誘発されてしまったので、もちろん慎重に行ないます。同じく2センチから開始します。2センチ、4センチと行き、前回の記録をクリアーしていきます。

結論を言ってしまうと、最終的に軽く症状は出てしまうのですが、それでも50g以上を食べた時点でした。単純に計算すると、1年ちょっと前の記録と比較すると41倍もの量を食べたことになります。

親御さんは「前回とそんなに変わらないと思っていた」とおっしゃっていましたが、随分と記録を伸ばしたことになります。実際に家で食べる安全と思われる量は、50gから差し引くことになりますが、この1年ちょっとの努力は無駄ではなかったと言えるのではないでしょうか?。親御さんも結果に満足そうです。

もっと重症な人だとホントに微量で症状が出てしまうためこうはいきませんが、やはり努力は報われたいですよね?。

成長ともに自然に治っただけじゃないかという意見もあるかもしれません。ただし、もう小学生ですし、日頃から少しずつ食べさせていた作戦が上手くいったのではないかと考えています。いや、仮に自然の経過だったとしても、より多く食べてくれれば私は構いません。

そりゃ、うどん100g余裕で完食してくれた方がよかったです。しかし、確実に前に進んでいることが確認できた訳ですし、お母さんの笑顔が見られたので、今回の結果は良しとしたいと思っています。