先日、卵の加工品を使って負荷試験を行ないました。
具体的にはカステラを使ったのですが、ご存知の通り卵を結構含んでいます。負荷試験が無事に終わり、「この子、アレルギー検査の結果ってどうだったっけ?」と思い、電子カルテの検査結果欄をみたのですが、当院では検査していなかったようで、初診時の記載を見てみました。
結果をみて、負荷試験が無事に終わったばかりなのに、正直ビビりました(汗)。
初診時のカルテには卵白の値がクラス6と記載されていました。多くの医師が負荷試験なんてしないくらいの値です。クラス6というのは、それくらいインパクトがあります。
要は、その患者さんが卵白がクラス6というのを失念した状態で、負荷試験を進めていたのです。
結果は、特に症状を見ることなく負荷試験は終了しています。別にクラス6だから負荷試験をやってはいけないというルールがある訳ではありません。実際にこれまで当院では6名程クラス6でも卵の制限を解除している患者さんがおります。
ただ、これまでは「この子はクラス6だから」ということを念頭において負荷試験に取り組んでいたのですが、今回ばかりは時差ボケのせいか分かりませんが、失念していました。
今回、たまたま偶然ラッキーだったという訳ではないと思っています。クッキー程度は確実に食べられることを確認していたので、カステラも食べられる可能性を予想できていたからです。
何度か書いていますが、当院の負荷試験のモットーは「負けるケンカはしない」というものなので、無謀な、そしてアナフィラキシーの可能性が極めて高いケースでは負荷試験は行ないません。
結果的にも、食べられたので、「思惑通り」ということなのですが、何も起きなくてよかったとつくづく思います。
私自身が、負荷試験を積極的に行なっていますので、アレルギー検査の結果には、全面的に信頼を置いている訳ではありません。参考程度とした上で、最終的には負荷試験でシロクロ付けようというスタンスです。
ついアレルギー検査をしなさ過ぎる傾向にあり、ある意味、無頓着になっていると言えると思っています。いつも書いているように、アレルギー検査の結果に全幅の信頼を置き過ぎても困ります。検査結果で食べられる、食べられないの判断はできないからです。ただ、あまりに無頓着なのもどうかと思ってしまいました(汗)。
これを反省して、今後は事前の情報としてアレルギー検査の数値は意識しておきたいと思っています(汗)。
この月末の全国学会で発表予定で、準備に余念がありませんが、演者は私のほかに2人の先生がいます。メールで打ち合わせをしているのですが、他の2人の先生も,アレルギー検査の数値はさほど気にせずに、食べられるかどうかを確認するために負荷試験をやられているそうです。私と同じ方針で食物アレルギーに取り組んでいらっしゃいます。
今後の方針として、今回の患者さんは卵の加工品は十分食べられそうなので、クラス6であっても秋にでも卵焼きで負荷試験を行なう予定です。


