昨日は、中秋の名月でした。
先月21~23日まで新潟県胎内市で胎内星まつりが開催されました。私も全国学会前の忙しい中、22日の土曜の午後の明るいうちに行ってきました。
明るいのに「なぜ?」って思われるかもしれませんが、明るいうちでも楽しめます。何故なら、天体望遠鏡の国内メーカーがこぞって参加し、天文愛好家に自社製品の性能をアピールする場でもあります。望遠鏡やパーツなども売りに出されています。
ということで、買ってきたのが画像のコンパクトな反射式天体望遠鏡。これでなんと3980円!!。これはお買い得です。
それで昨日は、息子と一緒に満月を眺めていました。今度は木星や土星も見せてあげたいなと思っています。
先日、牛乳アレルギーの患者さんに牛乳200mlを用いた負荷試験を行いました。その患者さんは、乳製品を食べると症状が出るということで、かつて当院得意の加工品を用いた負荷試験を行なっていました。
不用意に濃いものを負荷し、アナフィラキシーを起こしてもらった困ります。重症と思われるケースでは、脱脂粉乳を含む「じゃがりこ」を用いました。
恐る恐る食べさせると、周囲の不安をよそにドンドン食べていきます。あれよあれよという間に1箱食べきってしまいました。あくまで計算上ですが、1箱は牛乳タンパクでいうと15ml相当になるようです。
であれば、15ml以上は飲めそうだということで、牛乳200mlで負荷試験を行いました。1年ほど前のことです。「重症と思っていただけで、もしかしたら200ml飲めちゃうかも」と思いながら負荷試験を行なったのですが、確か50ml程度のところでアレルギー症状が誘発されてしまいました。
残念は残念ですが、「じゃがりこ」で当たりをつけたからこそ、牛乳200mlで挑戦しようという気になれた訳です。これは先日の大阪での全国学会でもネタとして紹介させて頂きました。
負荷試験は1年ほど前のことですから、親御さんはこの1年ある程度意識的に牛乳を摂られていました。今回はリベンジとしての負荷試験を行なうことになりました。
重症だとごく微量から負荷試験を開始することなっていますが、既にある程度は飲めることが確定しているため、開始量は10mlとしています。もちろん何も起きません。
飲み進めていく訳ですが、さすがに前回の50mlを越える辺りから緊張度も増してきます。それもクリアし、結論を言ってしまうと、何と200ml完食しています。
お母さん曰く、家では徐々に増量しながら70ml程度は飲めることは確認していたそうです。どの患者さんにも、このやり方が通用する訳でもないと思っていますし、転居前は東京の医療機関で自宅で増やすやり方を指導されており、このやり方に慣れていたということもあるでしょう。
ただし、自宅で200mlまるまるを飲ませることには危険が付きまとうため、この負荷は医院で行なうべきでしょう。それにしても200ml飲める可能性はそんなに高いと思っていなかったので、私もお母さんもとても嬉しかったです。
新潟にはよく「自宅で少しずつ食べさせなさい」という医師が多いのですが、親御さんとともに悩み、ともに苦労しながら卵1個、牛乳200mlとか摂れることが分かると、一緒に喜びを分つことができます。家で食べるよう指示することは、私は“責任転嫁”だと思っていますが、そういう医師には味わえない達成感を親御さんと共有できることは、アレルギーをやっている医師としての幸せだと思っています。
親御さんと「あのじゃがりこの負荷が切り開いてくれたよねー」なんて言っていました。負荷試験は、アナフィラキシーを起こすリスクはありますが、あくまで不用意にやるとであって、ある程度緻密というか、ツボを押さえたやり方をとれば、思ったほどリスクを背負わずに食べ進めることができるのかなと思っています。
私もこの経験を活かし、他の牛乳アレルギーで困っている患者さんのために、いかに食べ進めるかを一緒に考えていきたいと思っています。



