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怖い話
2014年11月04日 更新

学会の準備を進めています。

その一方で、ペットショップに足を運ぶことも忘れていません(汗)。ちょっと珍しいメダカを買おうと思ったら、何と1匹750円!!。いや、もっと高いやつもあるんですが…。

何匹か買うだけでも勇気がいります。ただ、飼育のスキルがちょっと上がってきたため、長生きさせれば元は取れます。ということで、背中のピカピカしたやつと、全身真っ黒のやつを何匹か買ってきました。

最近、フッと興味が出てきたのがデジタルカメラ。大して興味もなかったのですが、結構な性能のカメラが2万円台で買える時代なのですね。知らなかったのですが、1センチの至近距離から撮影できるものもあるようです。それなら、金魚やメダカをアップで撮りたいなと思っています。

さて、先日こんな話を聞きました。ある小児科で咳が出るという10代のお子さんを診ていたそうです。その医院の診断は、ぜんそく。テオロングとホクナリンテープが出されていました。今どき、こんな治療をしている小児科もあったものだと思いました。

結局、1か月治療しても改善せず、他の医療機関を受診したそうです。胸のレントゲンを撮ったら、空洞と思しき所見があり、精査が必要と言うことで総合病院に紹介になったそうです。

最終的な結論は、何と結核でした。

一昨日、岩手を旅した時に宮沢賢治記念館に行ってきましたが、原因は肺結核だったと言います。いまは治療の進歩の恩恵にあずかれる時代になっていますが、その分、特に小児科医が遭遇する頻度は滅多になく、診断が難しいと言えるでしょう。

結核と判明し、その子の通う学校は騒然としたそうです。そりゃ、そうでしょう。結核患者がいれば、周囲に菌をばらまいてしまうため、感染させてしまっているかもしれないのです。

最初の小児科医は、結核なんて頭になく、ぜんそくと診断し、ガイドラインから離れた治療をしていました。1か月通わせ、改善もなく、患者さんが愛想を尽かし、他の医療機関に駆け込んだ訳です。

前医は結核が判明したあとも、結核だったという事実も知らず、かかった医療費が収入としてその医院に入ります。私なら1か月も症状に改善がみられなければ、「おかしい」と思うし、心も痛みます。医師は誰だって誤診はし得るのですが、「何かおかしい」とか、症状が改善しないと「他の先生に紹介しよう」とか思わない限りは、誤診は繰り返されてしまいます。

改善がない方が何度も受診してくれて、収益があがってしまうので、少なくとも患者さんに寄り添った医療をするには「自分は患者さんにとって正しいことをやっているんだろうか?」と常に心配し続ける「良心」が不可欠なのだろうと言うことです。

結核であったこともつゆ知らず、今後も同様なケースでは、またテオロングとホクナリンテープを処方し続けるであろうと思いますし、その間に周囲に人に結核菌をばらまいてしまうことになってしまいます。

私もこのケースですぐに問題解決できたかは分かりませんが、医療にはこういうところがあることは覚えておいて頂きたいと思っています。

誤診をして周囲にとんだ迷惑をかけているにもかかわらず、症状に対し同じ薬を出し続け、他の医療機関に紹介もせず、そうしたことで利益が上がってしまう。患者が来なくなったのは改善したからだと思い込み、何の反省もなく、また同じことを繰り返してしまう。

患者さんは「お医者さんが間違うことをするはずがない」という先入観をお持ちですので、患者さんもすぐにはおかしいとは気付かない。我々医師が「良心」と「良識」を持って医療をすることが一番ですが、世の中にはいろんな医師がいて、医学的知識のほかに「良識」にも驚く程の差があるのは現実でしょう。

小さなものも含めれば、誤診をしたことのない医師はいないだろうと思います。現実問題として致し方ないものもあります。ただ、悪質と思えるものもあります。正しい医療をしても、そうでない医療をしても、医院には収入が入ります。これって何なんだろうと思わざるを得ません。

今回のように、決して褒められないようなケースではかかった医療費を医院に支払われないようにすれば、医師も反省し、繰り返さないように勉強もすると思うのですが、「わざとじゃない」と言えば誰も何も言えなくなります。

医師の思い込みや実力不足で、どうにでもなってしまうのが医療であると言えるのではないでしょうか?。「リピーター医師」という言葉があるように、決定的なミスを繰り返している医師も存在します。

こういう医療の「怖さ」や「はかなさ」を頭の片隅に置いて、医療機関にかかった方がいいのかもしれないと思います。少なくとも、症状の改善が思わしくなければ思い起こして頂きたいと思っています。