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プロコンディベート
2014年11月10日 更新

今回は、三重県四日市市で学会が開催されました。

四日市は、「四日市ぜんそく」で有名で、それくらいしか知らなかったのですが、行ってみたら工業のさかんな街でした。

子どもの頃、各都道府県の県庁所在地を覚えましたが、三重は津市なのですが、調べてみたら四日市市が一番人口が多いんですね。知らないことが多過ぎます(汗)。

家から398キロということだったので、近いと思っていたら、金曜日の診療が終わった後に車で出掛けたので、疲労感もあいまって思ったより遠かったです…。上越市から南下して、長野県もまっすぐ南下し、長野県の南部で名古屋方面に向かい、名古屋の少し先という感じです。

9時から開始で、私が会場に着いたのは10時過ぎ。急いで聞きたい話を聞きに行きました。プロコンディベートといって、あることに賛成と反対側の立場にあるドクターが出てきて、講演しディスカッションを行なうという形式でした。

私の聞きたかったのは、負荷試験を「専門病院のみでやるべき」と「やるべきでない」というものでした。

察しのつくように、負荷試験はリスクを伴うので、よく分かった専門医がやるべきだという意見ももちろんあるでしょう。その一方で、負荷試験を必要とする子ども達は何十万件もあり、専門病院だけでは回り切らないという現実もあります。そういう話でした。

確かに、そりゃ医者だってリスクのあることはやりたくない。自分に火の粉が飛んでくるようなことはしたくない訳です。ただ、この議論、ちょっと問題があります。

当院は、1年に何百件も負荷試験を行なっていますが、同業者からの紹介はほとんどありません。時々病院の先生から紹介がありますが、開業医は“旨味”がないんでしょうね、当院にはほとんど紹介がありません。困り果てて、当院を受診する患者さんの中には、総合病院に紹介されたんだけれど、埒があかずに最終的に当院に相談に来られるということもありました。

負荷試験を“隠蔽”する医師もいます。当院がやっていることをご存知なのに「負荷試験は新潟市のドクターしかやっていない」と平気で事実と異なることをおっしゃいます。この春に新潟市から受診した患者さんは、新潟市内の開業医から「新潟市ではどこも負荷試験をやっていない」と教えられ、当院まで相談に来られたのです。

ウソをついてまで他院に患者を紹介したくない医師もいるようです。彼らは何のため,誰のために医療をしているのでしょうか?。

その何十万件の負荷試験を必要とされている子ども達の親御さんの何割が、負荷試験の存在を知っているのかということがポイントでしょう。他県もそうかもしれませんが、こと新潟県に関しては、知っている割合が低いのだろうと思っています。

負荷試験をやり始めた医師はやりたくで仕方ないのかもしれません。ただ、かなり大雑把な方法を取っている医師もして、こっちが怖くなったり、「頼むから負荷試験をやらせてくれ」と言われたり…。患者さんも不安になり、当院を受診されることもあります。

負荷試験の適応は、1歳を超えて食べられるかどうか確認したいと思えば、それが適応になると私は捉えています。ただ、1歳になったばかりの子に普通ピーナッツは与えません。そういう常識的なことを踏まえて、決定すべきことだと思っていますが、専門でない医師と専門医の間で負荷試験の適応の認識が大きく異なります。

アレルギー検査の数値だけで完全除去を指示しているドクターも多く、私は加工品程度なら食べられるのではないか?と考えます。

このように負荷試験の適応が明確でない部分で、負荷試験を専門病院でやるべきかどうかの議論はちょっとズレているのではないかと思っています。多くの人が真面目に話を聞いていましたが、新潟県の事情を知る私はそんなことも考えながら耳を傾けていました。

あっ、一応無事に私のポスター発表はしてきましたよ(汗)。