小児科 すこやかアレルギークリニック

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分かってくれている
2014年11月20日 更新

先日、市の1歳半健診に行ってきました。

夜間休日診療所の勤務も含め、やるべき仕事の一つです。

1人目だったのですが、体に褐色のアザが派手めにありました。赤ちゃんの体に薄いアザがあることはよく見かけますが、濃い褐色のアザでした。

小児科医なら「カフェオレ斑」を思い浮かべなければなりません。アザが5、6個以上あれば、神経繊維腫症という神経の重い病気の可能性が考えられます。話を聞くと、いま通っている小児科から近々紹介状を書いてもらい、総合病院を受診するのだそうです。それならそれで、いいと思います。

やはり小児科医たるもの、異常を見つけたらキチンと精査をし、もしできなければできる医師に紹介し、精査をしてもらうべきでしょう。親御さんは病気に詳しくないから、お金を払って我々医師に相談に来られているのです。

日々同業者に厳しいことを言っているようですが、そういう責任を果たしていない医師は誠実さに欠ける対応をしている訳です。お金なんて受け取れないですよね?。“誤診”して症状が改善せず、何度も受診することになり、その都度医療費がかかります。愛想を尽かして他院に移っても、前医はそのことを意に介することもなく、同様な“誤診”を続けてしまうことになり、こんなことを許されるのは医師くらいだと思っています。

このカフェオレ斑にしてもこんなことがありました。初診の患者さんを診察すると、体にハッキリとカフェオレ斑が点在し、「これは…」という状況でした。

当時通っていた小児科は風邪などで診察しても何も言わなかったので、「大したことないんだ」と思っていたそうです。

ある日、心配になり携帯で「赤ちゃん 褐色 アザ」などのキーワードを入れて、検索してみたら神経繊維腫症のことが書いてあり、慌てて総合病院の門を叩きました。普通は、またかかりつけに行った時に相談するとは思うのですが、何度も通って言われたなかったため、不信感が一気に出たようです。

これもとても怖い対応です。医師が「分かってくれている」と思っていて、よく分かっていなかったという話です。それにしても携帯の検索画面を見た時のお母さんの心境は察するに余りあります。

どんな医師も診療での見逃しはない訳ではないと思いますが、見逃してはいけないものは見逃さないよう、常に気を張っていなければならないと思っています。特にアレルギーは、慢性の経過を辿ります。咳や湿疹が治療しても改善せず長引けば、それは「おかしい」と思わなければなりません。

当院には毎日のように湿疹が良くならないと困り果てた患者さんが市内外から受診されますが、私も学会に参加して「アトピー性皮膚炎をどう診断するのか?」、「どう治療するのか?」、「ステロイド軟膏はどう使うのか?」など何度も勉強して、今のやり方に行き着きました。ガイドラインが変わってくれば、私のやり方も変化し得ます。

お薬手帳を見ると、効果の薄い軟膏が良くならなくても、繰り返し処方されているだけで、「全然治す気がないな」と見て取れます。

もう少し多くの医師がアレルギーに関心を持ってもらいたいと思っています。