昨日は、ヘトヘトでした。
当院は、お陰様をもちまして開院して7年になりますが、平日では多分昨日が最も多くの受診があったのだと思います。
当院は、数を誇ろうとは思っていません。「量より質」が大事だと思っています。そもそも風邪などは再診不要と言っていますし、当院受診の多くがアレルギーの患者さんですが、最短でも1週間後、落ち着いてくると3、4週間後に再診して頂いています。つまり、マメに受診させようとは思っていないのです。
変な言い方、経営に偏ればそうすることもできるのでしょうが、今以上に受診頻度を増やせば、こちらの体が保ちません。
そんな中、やはり新規受診の患者さんも多く、正しく診断されておらず、病気に詳しくないから診断できないのでしょうから、治療もおぼつかないような,困り果てた患者さんが大勢見受けられます。
先日、全国有数の大都市のN市からこの秋に転居されてきた患者さんがいました。アトピー性皮膚炎だったのですが、これまではそのN市にある総合病院の小児科部長の先生から治療してもらっていたのだそうです。
全身を痒がり、毎晩2~3回は痒みで起き、泣いていたのだそうです。当然、母親もその都度起こされ、疲弊されていました。お母さんの中では、それは仕方なく、ある意味“日常”になっていたようです。
そして、上越市に転勤になりました。お母さんは内心、都会の方が医療レベルが高く、地方はレベルが低いと思っていたようです。最初は皮膚科に行ったそうですが、症状は改善せず、あまり期待せずに当院を受診されたようです(汗)。
これは事実ですが、アトピー性皮膚炎のガイドラインに沿った治療をする医師にほとんど巡り会ったことはありません。学会などでよく会う先生方はガイドラインに沿って治療していますが、当院に逃げてこられる患者さんでは、全例と言っていいでしょう、過小治療となっています。何のためのガイドラインかと思ってしまいます。
今回の患者さんも、明らかに過小治療でした。処方されている薬を見れば、一目瞭然です。皮膚の炎症を抑える薬を選択することが重要とされていますので、そこからボタンを掛け違えているのです。
その辺を指導したのですが、こんな風に話してもらったのは初めてとおっしゃっていました。もしその小児科医が責任を持って治療してきて、今後も専門医から治療を継続して欲しいと願っているのなら、紹介状を持ってくるのが普通です。それがなかったことからも、専門医ではなかったのだろうと思っています。
それこそ昨日の外来が激混みの中、再診して下さったのですが、“なんということでしょう~(劇的ビフォーアフター風に)”、皮疹は改善し、夜間に全く起きなくなっていました。
都会の方が医療レベルが上と思っていたと告白してくれた訳ですが、これって失礼は話だと思っています。確かに都会の方がライバルも多いため、まともな医療をやっていないと取り残されてしまうというプレッシャーはあるのではないかと思っています。
しかし、これは医師個人の問題であって、都会でもガイドラインを全く守っていない低レベルな医師はいるし、地方でも頑張っている医師はいるということを認識して頂けたようです。
当院で責任を持って、夜間の睡眠を保証できるような状況を継続したいと思っています。


