先日、咳の長引く患者さんが受診されました。
最近は、超忙しい上に新規の患者さんも多く、大変です。昨日のように他の地域から転居してきて、当院を受診されるケースもありますが、地元の医療機関に不満を持ち、鞍替えされるケースも目立ちます。
そうそう、先週の金曜、今週の火曜、水曜と講演活動をこなし、翌日の激混み外来をこなし、昨日が締切だった学会のエントリーも間に合いましたよ。お陰で、ヘロヘロですが…(涙)。
ぜんそくやアトピー性皮膚炎が誤診されているケースがとても多いと日々書いています。私が専門にしているから余計に目立つのでしょうが、当院に逃げてこられる患者さんで、まともにというかキチンと診断されているケースはほとんどないですね。まあ、適切に治療されていないから、症状が落ち着かず、不満や不安を感じて当院に救いを求めて受診されるのでしょうが。
先日受診された患者さんは、例によって例のごとくぜんそくが見逃されていました。ぜんそくの時の問診は、まず「ぜんそくと言われたことがありますか?」とは聞きません。なぜなら、その多くが見逃されているから、そう聞いても意味がないのです。
ぜんそくの時に見られる特徴をいくつか聞くと、だいたい分かります。こちらがプロなのですから、必要な情報は親御さんから聞き出さねばなりません。今回の患者さんについても、問診で十分な情報が得られました。
ぜんそくが隠れていて、風邪などと診断され“風邪薬”が出されていた訳ですが、風邪じゃないので良くなるものも良くなりません。
お子さんが薬を飲むのがちょっと上手じゃなかったようで、症状が改善しないせいか、これまでのかかりつけ医からよく怒られていたのだそうです。「薬を出しても意味がないから、出さない」と言われたこともあったようです。
それって八つ当たりでは!?。もっと工夫すべきです。ちなみに、当院なら薬を一つか二つに絞りこみ、それだけを飲んでもらうようにしています。一番効くはずの薬だけにし、しかも服用回数の少ないものを選ぶと、多くのお子さんが飲んでくれ、あまり苦労したことがありません。
あと、「私の説明が上手くなく、それでも怒られていました」とおっしゃいました。私はお母さんとは初めてお会いしましたが、説明が上手でないとは感じませんでした。
本来、医師がプロなのですから、リードしながら問診を進め必要な情報を聞き出すべきで、きっと怒られるから怖くなって上手く話せなくなったのかもしれません。話を聞いていて、こちらも切なくなってきました。
ただ、今後は当院で診ることになりそうですから、もう八つ当たりもされることもないでしょう。
そうそう、私も診療中に機嫌が悪くなることはあります。薬を勝手に止めてしまい、お子さんの症状を悪化させた時です。八つ当たりはしたことはないと思います。
ぜんそくと診断し、治療継続の必要性を説明していますが、これまでの医療機関に通っていた時のクセが抜けないようで、良くなるとすぐに止めてしまう親御さんが少なからずいます。
私の説明不足もあるのでしょう。根気よく理解を求めるしかないのでしょうが、薬を止めてじきに悪化した場合は「反省した方がいいですね」とは言っています。
実際、ぜんそくが数ある病気の中で、最も治療継続が行ないにくいようです。私もそういう点で、結構苦労しています(汗)。


