昨日は、久し振りに子ども達と出掛けることができました。
流れるプールに行って、その後はボーリング。帰りにリクエストによりラーメン屋に寄ってきました。ちょっとした行動で、子どもの成長が垣間見えたりして楽しかったです。
こういったことも時間が全くなかった訳ではないですが、学会や講演などでなかなか時間が取れず、診療も非常に忙しい日が続いており、久々の機会となりました。冬は時間的余裕も出てくるでしょうから、「今度はカラオケをしよう」と約束しています。
先日、某県在住の患者さんが実家が地元のため、受診されました。何やら妻と少しつながりがあるようです。見ると、アトピー性皮膚炎でした。
アトピー性皮膚炎っぽいなどと言われていたようですが、その先生は確か専門病院で研修を受けたことのある方でした。開業して、患者さんが殺到しているというウワサは聞いてはいました。
いつも言っているように、アトピー性皮膚炎やぜんそく、食物アレルギーはガイドラインに沿っていない診療をされているケースが圧倒的に多く、アトピーの場合は皮膚症状に見合ったステロイド軟膏を選択されておらず、ほぼ全例が一向に皮膚症状が安定してないという感じです。
今回のケースも、お薬手帳を見るとそうでした。保湿剤を塗ってステロイド軟膏を塗るということに専門医の片鱗が垣間見えましたが、治療薬の選択に問題があったように思います。体のところどころを常に痒がり、それが慢性的に続いていたため、親御さんもだいぶ疲弊されていました。いまは一旦皮膚をキレイにして、それを維持させることが推奨されています。
当院の診察机の脇にiPadが置いてあり、時々診療に役立てています。アトピー性皮膚炎の患者さんが来られたら、当院での治療のビフォーアフターを見て頂いています。一般的には1週間もあれば、劇的に改善します。
その1週間後の画像を見せたら、母の目から涙が溢れ出ました。こんな短期で改善するものを、そういった医療を受けさせてあげられなかった責任を感じられたのだと思っています。
この先生はアレルギーの専門医でなので、「何で!?」って気もします。多分、学会でよく会う私の知り合いの先生方なら、私と同じようなことをしているはずです。
私も至らないところもあるとは思いますが、専門医であり続けようとはしているつもりです。学会にも年何回も参加し、新しい情報や治療法を手に入れる努力はしています。実際に専門医であっても、食物アレルギーなら食物負荷試験をやっていない医師も結構いるようです。やっていても、少数しかやっていなかったりします。
当院では、年間数百件の負荷試験をやっていますが、患者さんの話を聞いて必要と判断すれば、負荷試験を勧めています。実際に負荷試験を受けるかどうかは患者さんに委ねている格好で、多くが受け入れて下さり、結果として数百件の負荷試験となっています。
当院に食物アレルギーの患者さんが集中しているという部分もあるのでしょうが、私としては“普通”に診療して、それだけのニーズに応えています。敢えて言えば、年間数十件の負荷試験で終わるはずがないと思っています。
子どものアレルギーは、「アレルギー科」を標榜する医師は多いですが、専門医は極めて少ないのが現状です。いい加減に管理されている患者さんの絶対数は多く、路頭に迷った子ども達を救うのが専門医の役目だと思っています。
ただ、専門医だからみな十分に良くなっているかと言えば、今回のように必ずしも得られるべき改善がなかった訳です。要は、専門医もピンからキリまでで、医療レベルに格差があるということなのでしょう。
私も日本の第一人者が提供するような超一流の治療は無理としても、変な言い方になりますが、今回のようにお母さんに涙を流させないような、“そこそこ一流”の医療を提供できればと思っています。


