小児科 すこやかアレルギークリニック

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2014年12月22日 更新

気付いたら、今年もあと10日程しかありません。

ある意味、“その日暮らし”でやっています。一応、毎日一生懸命診療しているという意味です。あと10日しかないことにちょっと驚いています。

先週末も大変でした。朝9時前に診療をはじめ、いつも通りというか100名を越える受診があり、昼過ぎまでかかりました。その後は、インフルエンザの予防接種。一時より数は減っていますが、まだまだ希望者もいて15時過ぎまでかかりました。

その後は16時から休日夜間診療所の仕事が入っていました。ほとんど休む間もなく、急患の対応をすることになりました。この時期は多くが発熱の患者さんで、ほとんどがインフルエンザです。21時まで患者さんがひっきりなしに受診されていました。

この日は、ほぼぶっ続けで12時間の連続勤務。12月はインフルエンザの予防接種で、土曜の午後がつぶれてしまうのですが、インフルエンザの早めの流行も相まって、こんな1日となってしまいました(涙)。

先日、新潟市から負荷試験の患者さんが受診されました。卵アレルギーがあり、アナフィラキシーの既往もありますが、既に何度か当院で負荷試験を実施しています。

アナフィラキシーの既往もあるのに、前医では誤食したらすぐに受診しなさいという指示があるのみで、エピペンが処方されていませんでした。アナフィラキシーの既往があるのに、半数はエピペンが処方されていなかったという報告もありますが、この患者さんも例外ではありませんでした。

当然のごとく、卵は一切除去されていましたが、私は「果たして本当に除去する必要があるのか?」と考えました。卵クッキーの負荷試験を行ない、難なくクリアしています。

当院では、卵クッキーがOKだと、もう少し卵の含有量の多い加工品の負荷試験を行なっています。卵クッキーの負荷試験をして半年くらいだったでしょうか、次の加工品で負荷試験を行なっています。

結果は、蕁麻疹と咳が出てしまいました。しかし、それで諦めるつもりは更々なく、また半年程して、同じ食材で負荷試験に挑戦し、リベンジを果たしています。

そこまで行くことができれば、今度は卵焼きとなります。その負荷試験が先週のことでした。

結果は、1個食べきった後に徐々に蕁麻疹と咳という形で症状が出てしまいました。症状は決して重くなく、内服と吸入で症状は治まっています。

半年程間をおいて負荷試験を繰り返している格好ですが、「もっと間を空ければ」という意見もあるかもしれません。間隔は患者さんやアレルゲンで変えてもいいと思いますが、言いたいのはある程度の間隔で、定期的に負荷試験に挑戦する必要があるのでは?ということを言いたいのです。

この患者さんは、先に述べた通り、卵でアナフィラキシーを起こしている患者さんですが、食べ慣れることで食べられるようにしようと気持ちで、負荷試験に取り組んでいるつもりです。

先日の負荷試験で、卵焼きを1個食べて、少なくとも以前と同じようなアナフィラキシーには至っていないことが確認できました。これなら仮に誤食しても、命に関わるような事態に陥らないことが分かり、親御さんもホッとされていると思います。

親御さんの関心事は「誤食で亡くなったらどうしよう」ということだろうと思いますが、少なくともそこはクリアできているようです。それが確認できている、できていないの差はとても大きいのだろうと思っています。

食物アレルギーの対応は、“必要最小限”の除去であります。当たり前ですが、食べられるようになれば、除去の必要がないということです。ただし、いつ食べられるようになったかは、誰にも分かりません。いつも言っているように、アレルギー検査の数値がそれを教えてくれる訳ではないのです。

となると、卵や牛乳、小麦など治り易い傾向にあるアレルゲンは今回のように“定期的”に負荷試験を行ない、確認していく必要があるのだろうと思っています。皆がそうやって上手くいくとは限りませんが、今回の患者さんの場合は、症状が出たりしていますが、前回よりは確実に前に進んでいることが分かります。

仮に誤食しても大事には至らないこと、確実に以前より食べられるようになっていることを確認することは、親御さんにとってとても大きな安心につながっているのだろうと思っています。

定期的に負荷試験に臨む姿勢は大切なのだろうと考えています。