小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

食物アレルギーのIgG検査
2014年12月23日 更新

月曜も診療後はヘロヘロでした。

23日の祭日がとても有り難かったりします。この1週間を頑張り切れば、年末年始の休みに入ります。ただ、当院が休診ということは、かかりつけの患者さんがその間に具合が悪くなった時に路頭に迷うかもしれず、休み中でも頭の中には仕事のことが離れない状況だったりします。

今年も、週末は学会に出掛けたり、学会の準備で忙しかったりして、子ども達を遊びに連れていけない週末も結構ありました。家族サービスもしないといけないと思っています。

通常、私の情報の源はインターネットだったりします。ヤフーニュースを見ていたりすると、最近下の方に「遅延型フードアレルギー」を調べますという開業医の広告を目にします。

チラッと見てみると、食物に関するIgG抗体を調べるようです。ドクター紹介の欄を見ると、何がご専門なのか小児科医の私にはピンときません。

そもそも、食物アレルギーを専門でやっているのなら、アレルギー科を標榜したり、食物負荷試験を避ける訳にはいきませんが、その辺の記載もありません。「除去」を基本にした治療のようです。

食物アレルギーはIgE抗体が関与しているとされますが、IgGは関係なく、それでは評価できないと私は理解しています。

10月に開催した「すこやか健康フェア」では藤田保健衛生大の宇理須先生にご講演頂きましたが、患者さんを惑わすひとつとしてIgG抗体検査を挙げられていました。9月の日本経済新聞が食物アレルギーのIgG抗体の検査について、まことしやかに記事にしていたそうです。

それを受け、食物アレルギー研究会が動きました。「 血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起」という記載がアップされたのです。
http://foodallergy.jp/

文面をお読みになれば書いてあるのですが、こういう文章で締めくくられています。IgG抗体検査(記事中の「遅延型フードアレルギー検査」)を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを当研究会の見解とします。

患者さんからすれば藁をも掴む思いで医療機関にかかるのでしょうが、こういう推奨されない検査に洗脳されてしまう患者さんもいます。私の患者さんでも新潟市の皮膚科でこのIgGの検査をしてもらい、イースト菌が陽性だったという方がいました。

普段からガイドラインに沿った治療をしており、当院にキチンと通院されている患者さんだったので、その話を聞いて正直面食らいました。そういう医師に走らせてしまったことは、私にも責任の一端はあるのだろうと思っています。

時々「医療は宗教である」と言っています。例えば、「アレルギー科」を標榜していて、ガイドラインに沿っていない診療をしている医師の元に通っている患者さんが、ベストの医療をしてもらっていると思い込んでいて、しかし通っていても良くならず、当院に鞍替えされて“真実”を知ることもよくある話です。患者さんが一方的に信用しているだけだったりするのです。

普段の診療に不満を持っていると、そういう部分につけ込まれるスキがあるのでしょう。食物アレルギー研究会がこういった声明を出してくれると、対応はしやすくなりそうです。私もまだまだだなと思っています。