小児科 すこやかアレルギークリニック

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ヒエ
2015年01月21日 更新

昨日、「ヒエ~」って経験をしました。

親父ギャグですみません(汗)。ただ、私の中では信じられない話でした。

某市から遠路遥々受診された患者さんなのですが、生後まもなく湿疹が出て、治療を受けていたようです。

アトピー性皮膚炎と診断はされていたようですが、ガイドラインには症状を改善しうるステロイド軟膏を選択するように言われているのですが、新潟の場合は「とにかく弱い薬を」なんて感じで薬が処方されており、思うような改善が得られていなかったようです。

生後4か月の時に、小児科でアレルギー検査がやられていましたが、その時は卵やミルクは陰性でしたが、米がクラス3と陽性でした。

離乳食を開始する際に、米は使わないようにというような指導があったようです。その代替食がヒエだったのです。

以前も近くの小児科で、米が陽性だった結果を受け、その医院お抱えの栄養士が「離乳食に米は使わず、うどんを食べさせなさい」と言っていたことを思い出します。新潟のレベルを象徴するような栄養士の発現です。

私の知識の中では、米は強いアレルギー反応を起こすことはまずないので、「低アレルゲン米」を利用するのが普通だと思っており、割りと早めに普通米に戻すことができると認識しています。

そのためには、実際に食べさせてみる負荷試験は避けて通れないと思っています。2回目のアレルギー検査をやった際に、卵もミルクも上昇していました。米も数値が更に上がっていました。それで現在に至るまで、米は一切食べさせることなく、ヒエを食べ続けていたそうです。もちろん卵も牛乳も完全除去、微妙な数値の小麦も基本除去となっていました。

医師にそれなりの知識があり、こんな食生活を送っていて、「自分では対応しきれない」という良心があれば、専門医へ紹介されていたのだと思います。そうされていないのが、新潟のレベルなんだと思っています。

この状態でやるべきことは、卵も牛乳も除去したいのですが、まずは日本人なんですから米の解除。負荷試験をやってみないと分かりませんが、普通米を食べさせて何もないか確かめることになります。

次は小麦。確かクラス1だったかな、この程度で明らかな即時型症状が出たことがないのであれば、積極的に解除すべきです。いつもは卵と牛乳を最初に解除しようとするのですが、主食である米と小麦を真っ先に解除したいところです。

私が治療しても卵や乳が2回目の検査の方が数値が上がることもありますが、最近は早期から皮膚症状をガッチリ治療すると、アレルギー検査の数値が低下しやすいと言われています。初期から専門医にかかっていたら、アレルギー検査の数値の上昇も抑えられたかもしれませんし、そうでなかったかもしれません。

ただ言えることは、食生活はこんなではなかったであろうということ。米どころ新潟で、米を一切食べずにヒエを食べている子は他にもいる可能性はありますが、極めて少ないはずです。

食物アレルギーで食生活にご苦労されている方は、速やかに専門医にかかって頂きたいと思っています。今回のケースは氷山の一角だとしか思えないのです。