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「今日閉店します」
2015年02月16日 更新

昨日、昼過ぎに何気なくテレビを観ていて驚きました。

ある番組で、「今日閉店します」という店を取材し、そこにあるドラマを引き出すという内容だったのです。最初に所在地を言ったようなのですが、そこは見逃しましたが、店名が飯村とありました。

続きを観ていると、なんと弘前市の飯村食堂のことだったのです。私は新潟県民ですから、「何で?」って思った方も多いかもしれませんが、私は弘前大学出身なので、実は学生時代に何度も通った定食屋だったのです。

夫婦でやっている店だったのですが、テレビでもまさしくその人達が映っていました。それこそ先日バレンタインデーでしたが、2月14日に1人で夕食を食べに行って、店のおばちゃんからビニールで包まれた小さなチョコをもらったことも覚えています。

10年くらい前かな、弘前に遊びにいった時に、飯村食堂に寄ったら、「珍しい顔がある」なんてことを言われました。ちゃんと覚えてくれていたんですね。大学の近くにあることもあって、私のように学生時代からのファンが大勢いるようです。

これはテレビで言っていたエピソードですが、10年ほど前にボヤを出し、責任を感じて店を辞めようと思った時に、何と学生がカンパをしてくれ、集めたお金を匿名の手紙と一緒に送られてきて、それで奮起したこともあったそうです。

実は父親の代からやっていて、創業はかれこれ65年になるそうです。私も先日グーグルのストリートビューで飯村食堂の存在を確認しています。今年でも弘前に行った際に寄ろうと思っていました。店主もまだ64歳。まだやれそうですし、とても残念に思います。

最後の方に、閉店の理由を言っていたのですが、年をとるにつれて、以前よりスピーディに料理ができなくなってきて、お客さんを待たせることが申し訳なくてということのようです。普通なら、それが辞める理由にはならないと思うのですが、余力のあるうちに辞めたいと思う方のようです。

通常は1日当たり70人ほどの来客があるそうですが、最終日は暴風雪の中、閉店を惜しむファンが220人訪れたそうです。それだけ愛されていたのですね。

当院も、まだまだ先のことでしょうが辞める日も来ると思いますが、こんな感じで患者さんから惜しまれることができるだろうか?とふと思ってしまいました。

当院は、なるべく正しく診断し、適切と思われる治療をしようと考えています。当然、手間はかかるので、待ち時間が長くなってしまいます。店主は待ち時間が長くなり、辞めようと決意したそうですが、私の場合は、年をとってきて納得の行く医療ができないようになれば、辞めることになるのだろうと思っています。

だいたい小児科にかかると、それこそ“3分診療”であっという間に診察室を追い出されてしまいます。待ち時間を短くするするのが最大のサービスと思っている小児科医は少なくないように感じています。確かに医院は感染症の子どもが多く集まるところなので、待つことで他の病気をもらっては困ります。待ち時間を短くすることは、ひとつの大事な要素だと思っています。

ただそれは、正しい診断をして症状に見合った治療をなされた上でなければ、全く意味のないことだと思っています。誤診されて、効かない薬を出され、何度も通うのは患者さんの方です。患者さんにはデメリットしかありませんが、医者は形では診察して処方していますから、間違ったことをしても儲かります。たまたま判断を誤ることあるでしょうが、アレルギーでは毎回誤っている医師もかなり多いようです。

これも“リピーター医師”と言えるのでしょうが、多くの患者さんがそんなこととは知らずにせっせと通っていることが問題です。そして当院に来られて「もっと早く来れば良かった」とおっしゃるのです。

そんなことを言いつつも、私自身もまだまだ納得の行く医療ができていません。家族を養っていかねばならず、辞める訳にはいきませんが、もっと自分のできる医療を磨いていかなければいけないと思っています。向上心がなくなった時が辞め時なのかもしれません。