小児科 すこやかアレルギークリニック

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逆の話
2015年02月25日 更新

当院は、開院して7年半になりますが、いまだに毎日のように新規受診の患者さんが多く、有り難く思っています。

ぜんそく、アトピー、食物アレルギーとみな当院の力を入れている分野の患者さんがほとんどです。この地では、アレルギーの専門医は私だけですから、“他の追随を許さない”と言っていいはずです。

でも、他院からの紹介はまずありません。自分で治療して良くならなければ、自分の能力を超えていることになります。その場合、専門医に紹介して対応してもらうのが“責任を果たす”ということなのだろうと思いますが、そうならないのが地元では「現実」のようです。

患者さんが病状が改善せず、困り果てて、藁をもつかむ思いで受診されており、良識のある対応を期待したいのですが、こんなことを7年以上も繰り返しています。

昨日受診された患者さんも、当院よりもあとにオープンした皮膚科、小児科に通っていました。

まずいつものパターンですが、アトピー性皮膚炎があったにもかかわらず、“乳児湿疹”と診断され、当院では全く使っていないキンダベートという軟膏が出されていました。皮膚症状に見合っておらず、一向に改善しませんでした。

いつも「逆」なんだと思っています。診断が正しくないし、効かないような薬を選択してはいけません。症状を速やかに改善させるような軟膏を選ぶのが正しいのだろうと考えています。ついこういう言い方をしてしまうのですが、「ビシッと塗る」のが良いのです。

慢性の病気なので、中途半端に治療していると、悪くなりやすいクセがついてもらうと困ります。そんな気持ちで治療に取り組んでいるつもりです。

アトピー性皮膚炎があると食物アレルギーも合併しやすいのですが、最近は「経皮感作」の影響ではと考えられています。ですから、尚更皮膚を良くして、更なる悪化を防ぐべきなのだろうと思っています。

今回の患者さんも、食物アレルギーを合併しているようで、卵白を与えたら、じんましんが出てきたというエピソードがありました。お菓子など多少の卵は食べていたようですが、小児科で「卵は完全除去」と言われたようです。

これも「逆」で、今は「必要最小限の除去」が基本です。食べて何ともないような少量しか含まない食材は食べてもいいと当院では指導しています。ましてや、食べていたのなら尚更です。“食べている”権利を奪うことは、小児科医として許されないとすら思っています。

もっと皮膚科医や小児科医がアレルギーに関心を持ってもらえたらいいのにと、7年半思い続けていますが、なかなか私の想いは、通じないようです。せめて、「逆」ではないくらいの説明をして欲しいと願っています。