気がつけば、あと3日で3月になります。
今年になって2か月経とうとしてしまうのですが、いつも「この間、有意義に過ごせただろうか」と思ってしまいます。その問いに関して、私の答は「?」ですね(汗)。確かに目の前の患者さんが少しでも症状が良くなるように日々心掛けているつもりです。でも。「もっとやれるんじゃないか?」という自分がいます。
要は、判定不能といったところでしょうか。春に学会発表や講演も控えており、準備を少しずつやっていかないといけません。まだ先のことと、準備を全然やっていないので、それさえやっていれば、合格と言えるのかもしれません(涙)。
当院は、開院して7年半になりますが、これまで新規で受診される患者さんが来なかった日はほとんどありません。来なかった日はあったと思いますので、多分99%以上は来ていると感じています。
上越市内を中心に、あとは隣接する他の市、遠方からと、頼られるとキチンと正しい方向に導いてあげないといけないと思っています。
先日、受診された患者さんはアナフィラキシーを起こし、エピペンを処方されていたそうです。園で給食を食べたあとに、強いアレルギー症状を起こし、病院に入院したということでした。
当院以外でエピペンを処方されることは少ないようですが、この患者さんは処方されていました。それはそれで、結構なことです。
それ以上に大事なことがあり、それはアナフィラキシーの原因を特定することでしょう。患者さんにとって、アナフィラキシーを起こす「敵」を特定し、それを食べないように指示することはとても重要なことです。
前医では、初めて食べたものとして子持ちシシャモのフライがあり、これが原因と考えたようです。そうかもしれませんが、私の中では子持ちシシャモは本当の原因なんだろうかと考えています。
イクラやタラコなどの魚卵が心配で食べられないという患者さんに、「子持ちシシャモも給食で出るんですが、食べられますか?」と質問されることがあります。「絶対に大丈夫」とは言えないため、これまで負荷試験をやってきました。子持ちシシャモはアレルギー検査の項目がなく、調べることができません。
当院では、そのものを使った皮膚テストと負荷試験を行なって、シロクロをつけてきました。何十人も検査はしていませんが、嘔吐のみられた1人をのぞき、他は何の問題もなく食べられていました。
そういう経験から、「本当に子持ちシシャモが原因だろうか?」と思ってしまったのです。原因でないものを除去するように指導することは、プロとして避けなければいけません。
「負荷試験が必要でしょうね」と言うと、母は目を丸くしていました。説明を続けると、理解して頂けたようです。ちなみに、シシャモのみりん干しは食べたことがあるようです。その辺りからも、アナフィラキシーの原因なのか疑問が出てきています。
もちろん負荷試験をすることでリスクはあります。ただ、今回の原因でないという疑惑が出てきた以上、シロクロをつけなければいけません。他に原因があるにもかかわらず、違うものを必死で除去していれば、いつか足元をすくわれるかもしれません。
今回はシシャモが原因であることを否定できている訳ではないですが、ほとんど検証することなく、“原因食品”と診断されていることも結構経験します。診断を誤って、アナフィラキシーを起こさせてしまえば、その医師の責任です。
多くの医師が負荷試験をやっておらず、原因を特定しきれない状況で、専門医に紹介することなく、おかしな指導を行なわれているケースを多々経験しており、医師同士の連携は全くと言っていいほどないのが現実です。
今回も園側の紹介で当院を受診されたようです。私が診たから何でも診断できる訳ではないですが、分かる努力はしなかったことはありません。こんな当たり前のことが当たり前でなくなっているようで、淋しく思っています。


