昨日、ある保育園に講演に行ってきました。
3月に文科省が出した食物アレルギー対応の方針は学校が対象なので、園の先生にお話しするのはどうかと思ったのですが、学校生活管理指導表も2008年に文科省が公開し、厚労省が保育園、幼稚園もと2011年に生活管理指導表の園バージョンを公表しています。
もしかしたら、数年後には今回のような通達が保育園にもくるかもしれないと考えています。文科省の方針は、国の方針。言わば国策なのだろうと考え、出来立てのホヤホヤの資料を元に1時間あまり話してきました。
この資料を元に話す医師はまださほど多くないでしょうから、ちょっとは気分のいいものです(笑)。
毎年、1月に福岡の勉強会に参加していますが、そこで恩師からここ最近のアレルギーに関する状況を教えて頂いているので、ガイドラインの改訂版が出るなどのことはある程度分かっているのですが、先月こんなものが届きました。
寝耳に水というと大袈裟ですが、出るのは知らなかったので、ビックリしてしまいました。
もととも厚労省の班研究で、「食物アレルギーの診療の手引き」というものが存在したのですが、今回、食物依存性運動誘発アナフィラキシーや口腔アレルギー症候群に特化したものであり、茶のしずく石鹸騒動のことも触れています。これもガイドラインのひとつです。
私は小児科で、特にアレルギーに力を入れていますが、いつもお話ししているようにアレルギーに関してだけでも多くのガイドラインが存在しています。多分、他の分野でも相当ガイドラインが存在しているのでしょう。
ガイドラインは、日本の第一人者の先生がこう診療すれば適切に患者さんに対応できるよと教えてくれるものです。医師全員がガイドラインを守ってくれれば、どの医師にかかっても同じことを言ってくれるはずですが、現実はそうではないのです。
今度触れようと思っていましたが、某こどもの医院にかかっていた患者さんは、ミルクや小麦を摂っていたにもかかわらず、アレルギー検査の結果をみた途端、どれも完全除去するよう指導されていました。
患者さんは藁をもつかむ思いで受診し、少しでも子どもの病気を改善させたいと思っているにもかかわらず、“改悪”させられていました。にもかかわらず、患者さんは「ありがとうございました」と言って、お金を払っていました。
迷惑をかけられてお礼を言うのは、医療くらいではないでしょうか?。ちなみにガイドラインはことごとく守っていない“要注意人物”でした。
医師を頭から信用していては宗教と変わらなくなります。あまりに盲目的な患者さんも多く、患者さんも多少は疑うくらいのスタンスが丁度いいのではないかと思っています。



