今日は、日本アレルギー学会があります。参加して、発表もしてきます。
かかりつけの患者さんには、休診が多く申し訳なく思っています。ちなみに、6月20日の土曜日も横浜での学会参加のため、休診の予定です。その日も発表があります。
無事に今回の発表スライドのプリントアウトも完了しています。ホッとしたのも束の間、次のことを手掛けようと思ったのですが、若干気がゆるんだせいか、昨夜ちょっと寝てからと思い横になったら、起きたらもう朝方でした(汗)。
8月にドクター向けに「アレルギーマーチ」について講演を依頼されており、今日の朝一番にそれに関するシンポジウムが計画されており、是非ともそれは聞いておきたいと考えました。
始発の北陸新幹線に乗れば、開始して間もないシンポジウムに間に合います。ということで、今朝は6時半の新幹線に乗って東京に向かいます。
この場でこういうことを書いている理由ですが、敢えて言えば、努力している医者とそうでない医者がいることを理解して頂きたいという意味合いも含んでいます。
当院は、連日新規受診の患者さんがおり、市外から受診して下さる方も多いのですが、ぜんそくやアトピー性皮膚炎が“誤診”されていたりとか、食物負荷試験が“隠蔽”されていたりとか、医師のおかしな診断、治療に惑わされていることが多いのです。
私がこの場でよく使う言葉で、ガイドラインというものがあります。
簡単に言えば、病気に関するマニュアルです。その通りに診療すれば、専門医並みの対応ができてしまうという、どちらかと言えば専門でない医師の必須アイテムなのでしょうが、そんな便利なものを使っていない医師が多いから、現場は混乱してしまうようです。
この時点で、「どの医師に診てもらっても同じ」という患者さんたちの“淡い希望”は打ち砕かれてしまっています。別の言い方をすれば、日本の医療は破綻してしまっていると言っていいのだろうと思っています。
昨日も、熱の続き、咳のひどい患者さんにヒトメタニューモウィルスとRSウィルスを調べましたが、どちらも陰性でした。これらの検査にかかる費用は医院の持ち出しになってしまいます。ですから、かなりの医師が検査を避けようとするようです。損なんてしたくない、ということなのでしょう。
これらのウィルスに特効薬はないので、原因が分かっても、経過という点で変わりはないのですが、親御さんからすれば、熱が続く不安感、原因が特定されない恐怖心は計り知れないと思っています。私もかかりつけ医として原因を知りたいと思い、検査に踏み切りました。
自腹を切ったので、原因が分かれば良かったのですが、空振りでした。でも「調べなければ良かった」とはあまり思いません。自己満足かもしれませんが、自分を信頼してくれている患者さんにベストを尽くして原因を追及したという思いはあるからです。
患者のために自腹なんて切りたくないという医師もいるのも現実です。ぜんそくが隠れていても「とりあえず咳止めを出しとくか」とか、赤ちゃんの湿疹を「キンダベートくらい出しとけばいいだろう」というワンパターンで動いている医師も少なくないようです。
患者さんからすれば、ベストの医療を受けられていると思っていても、実は“やっつけ仕事”的なことをやられている患者さんも少なくなく、ガイドラインを参考にしようともされていないことを日常的に目にします。
医療って、こだわれば儲からなく、適当にかわしていれば効率が上がってしまうという側面があります。
すべての医師が良心的であれば、当院に駆け込む患者さんはいなくなるはずです。特にアレルギーに関しては、当院は当たり前のことをしているだけですので、似たようなことをされていないのであれば、それは医師の努力不足が原因であろうと思います。
変な言い方になってしまいますが、患者さん達も自分の身を守るために、自分の受けている医療をちょっと疑ってみることが大切なのだろうと思っています。


