小児科 すこやかアレルギークリニック

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低年齢のピーナッツ
2015年05月29日 更新

学会に行って、発表して、勉強もしてきて、翌日フルに働くのは結構身体にこたえます(汗)。

直前になって今日が締切の英語の診断書を2名から書くように求められていました。恥ずかしながら、私は英語が堪能ではないので、結構エネルギーが必要です。何とか書き終えました。

昨日も負荷試験は3、4件実施していますが、たまたまでしょうが、ピーナッツが2人いました。ちょっと当院らしいという感じだったので、今日の話題に取り上げようと思いました。

どういうことかと言いますと、年齢とアレルギー検査の数値です。年齢は2歳と、3歳でした。一般的にアレルギーがなくても、小さい子にはピーナッツは与えないと思います。粒が気管支に落ちてしまえば、窒息の危険性があるからです。

しかし、以前と違い、ピーナッツバターとして幼い子の口に入ることがあります。私の経験では、一番小さい子が1歳半でした。それもアレルギーを疑って受診したということなので、もっと小さい子も食べている可能性もあります。誤嚥の危険性がありませんから。今回は、2歳と言っても2歳8か月なので、負荷試験をやることにしました。

少し前にも書きましたが、アレルギー検査の正確度は食品によってバラツキがあります。今回のピーナッツは高い方で、数値が高い=アレルギー症状を起こす、という構図が成り立ちやすいと思っています。

専門医であっても、あまりに数値が高ければ負荷試験を避けているのが現状だろうと思っています。具体的にはクラス4以上という感じかな。

となると、クラス3以下をどうするかということになります。0や1だけれど「怖くて食べさせられない」という方もいて、負荷試験で食べられることを確認して、背中をそっと押してあげることもあります。

今回は、2人ともクラス3でした。ということで、2歳と3歳のお子さんにピーナッツ10粒を食べさせる負荷試験を実施したのです。

いつものように!?あっさり結果を書きますが、若干の発赤があったようですが、危なげなく10粒も完食しています。負荷試験は施設によっては5粒を食べさせるところもあるようですが、当院はしっかり食べてもらうという意味で10粒で負荷試験を行っています。

ピーナッツは尾を引きやすい食品のように感じています。このままずっと除去していて、一生食べることを諦めている方もいるかもしれません。最近は完全除去を続けると良くないと言われているので、少しでも早く食べられることを証明してあげたいと思い、実施の運びとなりました。

今回の日本アレルギー学会でも話題として出ていましたが、乳児期にピーナッツを除去している群としていない群では、5歳の時点でピーナッツアレルギーの割合に大きな差が出ていました。もちろん、食べさせている方がアレルギーが少ないのです。

それ以上の年齢、今回のように2歳や3歳だとどうなの?って思いますが、そんなデータが出るまで待っていられません。とりあえず私の中では、検査が陽性であっても比較的低年齢からピーナッツの負荷試験をやろうと考えてますので、今回の結果は追い風になるであろうと思っています。