小児科 すこやかアレルギークリニック

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原因不明
2015年06月05日 更新

昨日、脱走して行方不明になっているブルーザリガニの代わりが届きました。

気がつけば、最初に置いた金魚、鉄魚の入った水槽のほかに、ヘラクレスオオカブト、コーカサスオオカブト、ギラファノコギリグワガタの入った水槽が合計3つ、今回のブルーとホワイトとオレンジのつがいの入ったザリガニの水槽が3つと、医院の玄関には小型ながら水槽が7つあることになります。

もう打ち止めでしょうか?。でも、子どもも大人も足を止めてよく見てくれていて、満足です。私が子どもの時よりは、魚や昆虫に触れる機会が減っているように思うので、生き物に触れるということ、よく観察するということをして欲しいなと思っています。

昨日、私よりちょっと年上の方の診察を行いました。子どもは0歳から10代がほとんどで、保護者の方も私より年上の方に接することはほとんどなくなりました。

アレルギー症状で困っており、内科や皮膚科にほとんど相手にしてもらっていなかったため、是非とも受診したいというご希望があったようです。

以前も書いたと思いますが、大人のアレルギーの場合、ぜんそくなら呼吸器内科、アトピー性皮膚炎なら皮膚科、花粉症などアレルギー性鼻炎なら耳鼻科が担当することになります。

時々、当院に希望される方もいるようですが、基本的にはお断りしています。知識をフル活用すれば診れなくはないでしょう。ただ、大人も診始めて患者さんが増えてきて、子ども達を診る時間が減ってきたら、それは本末転倒だと思っています。

本来診る科を受診するように言っているのですが、食物アレルギーだけはそうはいきません。今回の患者さんのお話を聞いて、改めてそう感じました。

最初の症状は10年ほど前のことらしいのですが、食後に蕁麻疹と呼吸苦だったと思いますが、いかにもアレルギー症状をいう症状が出て、総合病院の救急外来に駆け込んだそうです。

内科の先生だと思うのですが、処置をしてもらい、「原因は不明」とされたそうです。確かに10年前にエピペンのことを知っている医師も少ないでしょうし、事態も今とは異なっています。ただ、医師たる者、生命に危機感を覚えて緊急受診された訳ですから、原因が何を解明する努力は必要です。

確かにそれまでアレルギー症状をほとんど起こしたことがないとは言え、食後にアナフィラキシー症状を起こしている訳ですから、食物アレルギーの初発を考えてもおかしくないし、救急外来なので、「後日、病院を受診し、原因追及を行って下さい」と何故言えなかったのかと不思議に思います。

日頃思うのは、原因を追及しようとしない医師がいかに多いことか…。いわゆる「対症療法」ということなのでしょう。咳が長引いても「咳止め」の薬が延々と処方されるのみで、原因が何だろうかということに頭が向いてないようです。

正直言って、私のも分からないことは沢山あります。分からなければ「分かりません」と言っています。その代わり、分かりそうなことは、知識をフル活用して自分なりに結論を出して、治療に結びつけています。

あまり考えずに「原因不明」と言われているように感じることも少なくなく、専門医に紹介することもなく、紹介することで専門医から答を教えてもらえる訳ですが、分かることを避けている医師が決して少なくないと思っています。

そういう医師の言う「原因不明」と専門医がよく考えた上で出した結論の「原因不明」とは重みがまるで違うと言うことを患者さんは理解すべきでしょう。

医師は緊急事態に陥った患者さんの病態を解明することもなかった訳ですが、ご自分や家族がそうだったら同様に“放置”するでしょうか?。事務的な医療が増えて、良心的な医療が減っているように感じています。言い換えると、“かわす”医療が多く、“受け止める”医療が少なくなっているのかなと思っています。

今回の患者さんは、月曜日だったかに書いたように花粉症から食物アレルギーを発症したケースでした。口腔アレルギー症候群からアナフィラキシーを起こすケースで、10年前は今ほど食物アレルギーに関心もない時代でしたが、分かる人は分かっていたはずです。患者さん当人は“原因不明”のまま、この10年を不安を抱えたまま生きてこられた訳です。

特に命のかかわるようなケースの場合、医師はもっと分かる努力をして、軽々しく「原因不明」とは言わないようにすべきだろうと思っています。